会社ではなく、個として成長する

今日は小番頭(甥っ子)を連れて三本滝まで冒険に行ってきました。

こんな素晴らしい景色をすぐに見せれれる環境って最高ですよね。こういう美しいものを子供の時に沢山見ていると、創造力が発達して、面白い生き方をしそうだなあ、と思ったのでした。

さて、今回はいきなり結論、

私は、自分の会社の規模を大きくするつもりはありません。

先日、後輩くんから質問がありました。
藤江さんは、会社勤め時代と独立して起業している今、どちらが大変ですか?

「どっちも大変」(即答)

ただ、大変にもいろいろありますよね。なのでまずそれを分解する必要があると思います。そうすると、これは会社勤めの方が大変で、こっちは自営業の方が大変で、など、いろーんな要素あると思うので、今日のテーマにつなげる要素を1つだけピックアップします。

「自分でどうにもできない我慢」

これは絶対に会社勤めの方が我慢する機会が多い=大変だと思います。

組織で仕事をする以上、会社の方針があります。多くは経営者が策定した方針になると思います。会社の経営理念や目指すべきことなどに共感をしてその会社に入っているのであれば、その会社の方針と自分の目指すべきことが一致する部分も多いでしょう。まず重要なのが軸(会社が世の中に果たしていく、貢献していく役割、ゴール、夢、目標)ですよね。そこが合致していなければ、単なる経営者と労働者の関係になり、仕事にやりがいを見出すことはなかなか難しく、今の職場(仕事)は単なるお金を得る手段となってしまいます。そういう手段として割り切るのももちろん一つの生き方です。割り切った上で、楽しいと思えればそれはそれでとても良いですよね。楽しいと思えないと、仕事はそのまま我慢に直結してしまいます。

そして、会社の軸には共感しているけど、その軸のために使いたいと思う時間は人それぞれですよね。今携わっている仕事はいくつかある自分の人生の生きがいの一つという場合が多いからです。創業者という立場で考えれば、夢を叶えるために創業している場合、自分の人生(生きがい)と仕事はほぼ同じような意味合いになってくるかと思います(お金を得るためだけに創業する人もいますが、それは除外)。しかし、その創業者の思いのレベルを全社員が同じくらいのレベルで持つのは不可能であって、そうなると仕事として貢献したい度合いは、人それぞれとなりますよね。

次に経営という視点です。経営者は会社を永続的に存在させていくために(倒産させないために)、そして従業員に給与を出すために、利益を出さなければなりません。そのため夢や目標や目指すべきことがあったとしても、現実的に物事を考える場面が沢山あります。経営者は、本来はこうしたいけど、今はこちらを選択せざるを得ない。数年後の理想のために、まずはここから。なんていう場面ばかりなのではないでしょうか(そういう意味で経営者は多くの我慢をしていますが、自分の判断による我慢なのでちょっと意味合いが違う)。

一方現場の実務を担当する従業員は経営的な視点を持たなければならないことはわかりつつも、その経営者の判断に不満が生じてしまうことがある。その判断に対して異を唱えたくなることもある。もちろんその経営判断が全て正しいわけではない。しかし、言えない。これが今回言っている自分でどうにもできない我慢です。

さらに難しいのが、評価、報酬という部分ですね。
なぜ、あの人はあの給料、あの役職なんだろう。という疑問もあれば、年功序列が給与の判断にもなれば、我慢が必要となる。そして評価制度や報酬は自分で決められることではない。

そして、私がよく話題にする休日。会社勤めの場合、土日しかなかなか休めない。休める時は、GW、お盆、年末年始で混む時。時間をコントロールすことが難しい。

今回は抽象的な感じで書いてしまっているので少しわかりずらいかもしれませんが、このように、会社勤め=サラリーマンの皆さんは、多くの我慢をしているのではないでしょうか。

私の場合も、もちろん前職の仕事もやりたいことの一つでしたが、私には他にもやりたいことが沢山あった。でもその職場の仕事を続けていたら、その他のやりたいことがなかなかできない=我慢しなければならなかった。詳細はこちらのブログも参照。そして上記で記載した通り、経営者の方針に疑問を感じることもあれば、評価制度にも疑問を感じる部分もあり、我慢をしていました。組織で働く以上、それは仕方がないこと。それを仕方がないとして生きていくか、自由になるか、は大きな分岐点ですね。

最初のフレーズに戻ります。
私は、自分の会社の規模を大きくするつもりはありません(=組織を作りたくない)。最終的な理想は従業員は代表1名=社長1名だけ。ただし、今のゲストハウスという事業においてはそれは不可能で、多くて4人までかなと思っています。よくここに来る、ゲストハウスをやりたいという方にも聞かれますが、ゲストハウス他店舗展開は考えていません。もしやるなら立ち上げだけ一緒に誰かとやって、一緒に立ち上げた人か誰かに譲ります。

そして前のブログでも言いましたが、今のスタッフも複業大歓迎(副ではなく複がポイント)。ゲストハウスの業務はミニマムライフコストを得る手段として捉えてもらって良いと思っています。もちろん目指すべきゲストハウスの運営方針は共有が前提です。そして自分の夢ややりたいことに時間を沢山使って、ゲストハウスでの業務による収入が必要なくなれば、それが理想だと思っています。

理由は、上述の通りです。
仮にゲストハウスの仕事がやりたくてやりたくてしょうがないって人が、働きたいと希望して従業員になったとしても、経営者でなければ、どこかで必ず我慢が生じるからです。私はそういう我慢を感じながらの仕事はできるだけして欲しくないと思っています。そして、自分が人の管理者になりたくない。人の人生や時間は、その人が決めることであって、管理されるものではないと思っています。

個の時代だ、と自分が言っておきながら、会社の規模を大きくして、従業員を雇うというのは、どこか矛盾がある気がするのです。個の時代の仕事とは、自分の得意なことと好きな事を掛け合わせて、仕事にすること。たぶんそこには、仕事と趣味の垣根はあまりないと思います。人は、本来やりたいことが沢山あるはず。それをいくつもやりながらそれが仕事になっていることが理想ですよね。私はそれを目指したいと思っています。

じゃあどうやって成長するの?と聞かれたら以下が私の考えです。

事業規模を拡大する=会社が成長する=収入も増える、という考え方はしません。

まず、私はこの乗鞍の生活を通じて、自分にとって必要なものや大切なものが何んであるかが明確になってしまっため、そんなにお金をかけなくても十分に満足できる生き方を知ってしまったのです(笑)。ただそれは、収入を増やさないということではありません、もちろん、増える方向に持っていきますが、そんなに無理して増やさなくても良いと思っています。

1人でできることは限られていますが、誰かとコラボレーションはできます。今後は会社と会社とか組織と組織ではなく、ある個人と個人のコラボレーションが大事になっていくと思います。そして、個人として成長することができれば、個人がやれることが広がったり、やっている内容が深まって価値が上がることで、収入もアップするのではないでしょうか。

将来的に、皆が皆、個人で仕事をするというような世の中にはならないとも思っています。ある会社組織があって、その中で仕事をしていく人も必要だと思いますし、そういう生き方ももちろんありです。

一方私は、個人として自由に独立した生き方ができる人が増えれば増えるほど、もっと生きやすい世の中になっているのではないか思っています。なので自分はまずそれを目指しています。

ちょっとわかりずらいですね。すみません。。。
最後まで読んで頂きありがとうございます。

さて、冒頭の美しい冬景色、まだ見られる乗鞍です。雪遊び、スキー、スノボ、スノーシューなど、まだ雪で遊び足りない方、お待ちしています!!
そして、今年は乗鞍の素晴らしい新緑の季節をもっと皆さんに知ってもらおうと思っています!!

GWではなく、GW開けてからぜひ、新緑の美しい乗鞍に数日いらして下さい。どんだけ素晴らしいかはまた後日で紹介します!!

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