乗鞍移住&田舎暮らし 仕事編 

そもそも田舎ってどこから田舎というんですかね?

東京のど真ん中に住んでいる人にとってみれば、東京23区でも○○区は田舎だという人もいるし、高校時代の時も千葉市の学校に自分は佐倉から通っていたんですが、田舎だと言われました。新潟の大学に通っていた時には、千葉から来たというだけで、都会人扱いされました。

現在自分は、松本市安曇、乗鞍高原という場所に住んでいます。
松本市はそれなりに大きい地方都市ですが、信州の人気の移住先の一つになっています。松本市は広くて、自分の住んでいる安曇は合併前の旧安曇村に位置しています。松本でも旧安曇村の地域は田舎ですが、それでも多少街に近い地域があったり、乗鞍のように山奥であったりします。そのお隣の安曇野市はさらに人気の移住先ですよね。都会から移住した方々がオシャレなカフェやレストランなんかを開業しているケースも多いです。じゃあ安曇野市は田舎なんですかね?こちらも街中から山麓までありますから一括りにはできなそうですね。

要するに田舎には様々な田舎があるということです。

ちなみに乗鞍高原という場所は、最寄り駅の新島々駅まで約40分、そこにあるコンビニセブンイレブンまで40分。最寄りのATMは稲核にある郵貯のATMで25分。一番近い信号は前川度で15分。ガソリンスタンドは乗鞍高原内にある。1店舗商店がある。小学校・中学校は地域内にあるが高校はない。週3回やっている診療所がある。という場所です。
かなり秘境です。日本で一番標高の高い300人以上が住んでいる集落らしいです。

前置きはこの辺にして、今回は田舎暮らし、仕事編を書いてみたいと思います。
ちなみに前回の田舎暮らしの前提に関するブログはこちら

田舎暮らしは、そもそも「田舎に住みたい」という部分から入る人もいれば、「田舎でこれをやりたい」から入る人もいますよね。
仕事は暮らしの一部であって、昔の人は、暮らす、生きる、仕事というのがほぼイコールのような感じですよね。第一次産業に従事しているしていれば、今もそれに近いのかもしれませんね。なので、田舎はこの雰囲気が残っています。それに憧れて田舎暮らしをしたいと思う人も多いですよね。都会や街中の仕事は、日々の生活と仕事がかなり明確に分かれていますよね。もちろん、田舎暮らしをしながら、日々の暮らしとは分けて、通勤して仕事をしている人もいるでしょう。また、今はIT系などは田舎で生活しながら、仕事でPCと向き合っている人もいますね。

ここから具体的な仕事についてですが、
まず、仕事に対する夢があって、こういうことをやっていきたい、という人が田舎暮らしをする場合は、「是非頑張って下さい!!!」(笑)
一方、少し課題になるのが前者の「田舎に住みたい」が主目的で田舎暮らしをはじめる場合。そして、これは移住地としても課題があります。

日々の季節の移ろいがとても美しく自然豊かな乗鞍、都会の喧騒は一切ない大自然。

四季を通じて楽しめるアウトドアアクティビティーが身近にあり、最高に楽しい(特に乗鞍)

ここまではほんと最高なんですが、生きていくためにはお金(仕事)がどうしても必要になります。
ここで、自分で何かをやる方は、繰り返しになりますが、頑張って下さいなんですが、田舎に移住して仕事を探さなくてはならない場合、どんな仕事があるでしょうか?

上から順に仕事が多い職種です(乗鞍をイメージしてます)
1.観光産業の従業員(ホテル・旅館・レストラン・観光施設・スキー場・パークなどの従業員)
2.土木系企業の従業員
3.公務員(臨時職員)
4.田舎に住みながら1時間かけて街中に通勤する仕事

という感じでしょうか。

どれも田舎には重要な仕事に変わりはないと思いますし、担い手がないと地方の生活は成り立ちません。
そして、これらの仕事に従事して、仕事を楽しみ、田舎暮らしを満喫できる人もいます。

しかし、これらの田舎の仕事は若い人にとってそんなに魅力的に見えない場合も多い。仕方なしと思って仕事をしている場合がある。他に仕事ないし的な。
さらに、従業員としてこれらの仕事に就いた場合は、仕事と暮らしは少し別れてしまう。なので、こういったところから、田舎暮らしをはじめたとしても少し違和感が出てきてしまう場合がある。

未来ある活力溢れた場所はどんなところかと想像した時に思い浮かぶのは、子供がたくさんいてみんな笑顔で遊びまくっていて、若い人が活き活きしているところなんじゃないかなと私は思います。

もちろん、1の観光産業だろうが、2の土木系の仕事だろうが、従業員として働く若者が、活き活きして働ける環境を整えられる場合もあります。ただ、それは経営者にかかってますよね。しかし、田舎の古い中小企業で、経営者がそれなりの年だと、古い体質と古い価値観で、なかなかそうなるのは難しいのが実情ではないかと思います。さらに田舎の人(特に中小の経営者)は、何足のわらじを履くんだというほど、いろいろ仕事を掛け持ちしていて、それはとてもありがたいことなんですが、新しいことを始めたとしても一つ一つの事業が、なかなか軌道にのらない。軌道にのらないということは、元気が出ない。そして次々とみんながワクワクするような新しいチャレンジができないということです。そうなると従業員として働くと日々のルーティーンを回し、誰のために、何のためにこれをやっているのが、よくわからなくなってしまう場合がある。前回のブログで少し記載していますが、人は何かの役に立っていたいという思いがあります。日々の代わり映えのないルーティーンを回しているだけでは、どうしても飽きがきますよね。

そして給与。もちろん、田舎暮らしをしたいと思う人が、お金を目当てに移住をするなんて聞いたことはなく、今(都会で働いている)より収入が落ちたとしても、充実した生活が送れれば良いと考える人が多いでしょう。それでもですよ、これからの若者であったり、家族で移住したり、結婚を期に移住したりであれば、やはり収入をある程度確保して、できれば収入を増やしたいと思うのは当然。しかし、田舎の仕事は収入アップの道筋もなかなか見えないのが実情ではないでしょうか。

田舎に、次々と新しいことやる、ワクワクするような経営者が沢山いれば、きっと若い人がワクワクするような仕事が生まれてくると思います。
なので、「田舎でこれをやりたい」と思って移住してくる起業家なりが増えると、その田舎はどんどん活気づいていくでしょうね。とはいえ、起業して自営をやるためには、相当なパワーが必要であって、そんなことをしなくても、田舎暮らしを満喫できる環境を作れたらいいなと思います。

少し話は変わりますが、
私が経営で大事にしているのは、「今より良い未来をスタッフみなが見れるようにすること」。
1年後、3年後、5年後、7年後こうなっているだろうというのを日々語り、具体的な行動として示すことだと思っています。若者には、先の長い未来があります。ワクワクするような未来を描けないところに、活力はわきません。経営者が未来を語れなければ、スタッフはその仕事に未来を描くのは難しいでしょう。

・もっと自然に触れてもらうためにこういう新しい取り組みをやっていく
・より滞在しやすい環境を整えるためにこういう投資をしていく
・もっとこういう人たちに来て欲しいから新規ターゲットを設定する
・その結果、売り上げをこうのばしていきたい。
働き方はこうしていきたい。もっと自由裁量時間をふやしていきたい。
・こういうライフスタイルって良くない?
・売上とコストがこういうバランスになっていったら、給料はこうできる

上記はFacebookでもブログでもガンガン発信しているので、皆さんご存知かと思いますが。
ある意味、私がこうやってガンガン更新するのは、経営者としてこのような背景もあるわけです。

ここからまとめに入りますが、
田舎でこういうことをやりたいというチャレンジ精神旺盛の方は、事業を軌道に乗せられる経営力があれば、最高の田舎暮らしを送れるでしょう。
一方、田舎暮らしに憧れ、仕事を探す人の場合(Uターン含む)は、その職場の経営者次第で、活き活きした生活が送れるかが変わる可能性があります。消去法であったり、仕方ない的な感覚で仕事を選んでしまうと、仕事以外が良くても、日々の代わり映えのないルーティーンのような仕事の毎日と、時間の制約や収入のアップがなかなか見込めない、などの要因によって、活き活きした田舎暮らしを送れないかもしれません。なので、なかなかないのですが、ここで働くと、未来が描けて、面白そうっという職場が見つけたいですね。ちなみにこれは移住という観点のみならず、現在すでに田舎に住んでいる若者にも言えることです。そういう職場がないからこそ、若者は未来が見えないと言って、田舎から街中に行ってしまうんですよね。単純に仕事があれば良いというわけではないわけです。それが移住地しての課題でもあります。

最後に、ちょっとハードルは上がりますが、やはり「田舎でこんなことをやりたい」と自分で仕事を作れるようなスピリットが移住したい人にも、そして今住んでいる人にもあるといいなと思います。それは、これからの時代の生き方でもあると思います。そしてそのやりたいことは複数あっても良いわけです。やり方がわからなければ学べば良いわけですし。そしてそこで学んだことできちんとした事業計画が書ければ、資金を得る方法はあります。

なるべくリスクを取りたくないと誰しも思うかもしれませんが、ちょっとリスクがある方が人生は楽しいですよ。
遊びもそうですよね。

ってことで田舎で起業したいという方ウェルカム。自分に何ができるかはわかりませんが、できる限りサポートしたいと思います。そしてそういう方が経営する企業が増えていけば、魅力ある職場がどんどん田舎にできていき、若者が田舎に来て、さらに田舎暮らしが楽しくなっていくという好循環を作り出せるのではないかと思います。

次回は生活編を書きたいと思います。
お楽しみに。

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