同じ事でも、人によって見方が違えば、どのように思うか、感じ方も180度異なる。FBでこんな話をさせて頂きました。以下参照。
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これから何回かに分けて田舎暮らし、乗鞍移住の話をする前に、前段で話をしておきたいことがあります。
田舎暮らしでも都会暮らしでも、企業でサラリーマンとして働こうが、独立して自営業していようが、どんなことをしていても、人生において以下の4つが大切だと思います。
1.家族・友人・社会との関係が良好か
2.物事をポジティブに捉えられるか
3.どれだけ制限を受けずに自由な時間を作れるか
4.ラクをしたいのか、何かにチャレンジしたいのか
1.家族・友人・社会との関係が良好か
人は一人で生きていくことはできません。なので人との関わり合いがないと精神的に不安定になります。関わり合いがあったとしてもその関係が微妙であると不安定になります。どんな人生を歩んでいても、これらの3つの関係が良好なほど、人生の幸福度は高くなります。その関わり合いの対象をその重要度から3つに分けてみました。
1-1.家族
どこまでを家族とするかもありますが、まずは両親と配偶者や恋人(いれば)、兄妹、自分の子供です。祖父母だったり、従兄弟などとも良い関係であることに越したことはないですが、精神的な安定という意味では、大きくは影響しないと思われます。
家族、特に両親からはまず愛されていたいと思うのは当然。それがないとかなり辛いですよね。何かあっても両親だけは支えであったり、見方になってくれるというのがあるから、頑張れる。愛を一番感じることができる存在。それは配偶者や恋人にも言えることなのかもしれません。この関係が良好であればあるほど、精神的な支えとなりますよね。両親が亡くなれば、身内のつながりとして重要になってくるのは、配偶者、そして兄妹、子供になりますよね。
1-2.友人
家族には話せないことでも友人には話せることがある。家族に相談できるものと友人に相談できるものもまた違う。また趣味や楽しみなどの共通点、切磋琢磨、喜びを共有し合うというような観点でも友人関係はとても大事ですよね。時には家族よりも結びつきが強くなる。安心できる存在にもなりえます。そのように、自分が自然体でいても安心できて、喜びを分かち合える友人がいると精神的に安定が得られます。ここでは単に付き合いのある友人ではありません、心から信頼し合える友人のことです。
1-3.社会(仕事)
人は何かに属していないと不安を覚えるものです。社会との接点、つまり自分が社会の中で何かに役に立っている、もしくは歯車となっていた場合でも社会を構成する一員であるという実感が精神的な安定につながります。1と2が良好だとしても、仕事をしていない無職(もしくは無職の状態に近い)の状態、もしくは、リアルな対人関係が生まれない(ネットのみも含む)仕事のみをしている人も不安を感じる状態です。
そして、社会に属していたとしても、その会社などの組織や人間関係が微妙な場合もこれに精神的に不安定になります。さらに、例えば家族だけで仕事をしているだけで、他とのつながりがないあまりない場合もこれに当たります。なので家族経営は良い部分ももちろんありますが、家族のそれぞれが他でも役割を持っていると良いですよね。ちなみに次の場合も不安になります。例えばお金持ちで仕事しなくても生きていける人が、ただ思うがままに遊び続けている場合、自由に旅だけを続けて1年が経過した場合。これはやはり人間が根本的に誰かと関わりたいとか、役割(=生きる意味)を求めるからだと思いますね。
これら3つが全て良好だと精神的にとても安定した状態にあるそうです。
逆に何かが不足している場合、どんなに素晴らしいことをやっていたとしても、どんなに素晴らしい環境にあったとしても、どこかで精神的な安定が得られなかったり、満足感や幸福感を感じれず、物事を肯定的に見れなくなってしまう場合があるようです。また何か壁にぶち当たっても、3つが良好だと乗り越えられる活力が湧きます。
誰しも人生の中で、これらの中の不足を経験したことがあるのではないでしょうか?
私もありました。その時の事を思い出してもらえれば、なんとなくわかってもらえるかと思います。
人にはよっては、この全てが微妙な人もいます。またこれらが微妙な人は、ネガティブな発言が多いように感じます。当然といえば当然。
また1が微妙な人がいる、もしくはそもそも1がないという人もいるのです。特に後者の場合は、だからこそ社会がそれを支える必要性があることが理解できるかと思います。
私はありがたいことにこの3つは全てが良好です。不足があるとすれば結婚?。。。でもなんかこれ以上良好なのは贅沢だなと思ったりもします(強がり笑)
このような状況だと、物事をネガティブに捉えることがまずありません。だからこそ物の見方には、こういう精神的な安定度が関係しているように思います。
田舎暮らしに憧れていたとしても、どんな環境に住んでいたとしても、これらの人間・社会関係が良好であれば、おそらく人生は楽しいでしょう。逆を言えば、田舎暮らしでこの部分を求めても答えはない。もしかしたら、田舎は閉鎖的な部分も多いので、3の社会という面でむしろ苦戦する可能性はあります。
2.物事をポジティブに捉えられるか
もし、ちょっと自信がないなら、あまり田舎暮らしに向いてないかもしれませんね(笑)
先ほど述べたように、これは精神的な安定に関わりが深い場合が多いので、1と関連します。
ちなみにネガティブが、全て悪い言っているわけではないです。時には、ネガティブというか、最悪のリスクを想定するようなことは必要です。
田舎暮らしだけではないですけど、人生には沢山の想定外の事にぶち当たったり、嫌なことがあったり、困難があります。その時にやはりポジティブに物事を捉えられるかどうかが重要ですよね。そうすると、物事は時間がかかっても良い方向に進んでいく。しかし、ネガティブに捉えてしまうと前に進まないことが多い。そしてこれは私だけかもしれませんが、ポジティブな人と話していると気持ちが良いが、ネガティブな人と話をしているとつまらない。話す気が失せていく。
物事は、もちろん良い部分と良くない部分があります。メリットとデメリットは表裏一体だとも言いますよね。良くない部分やデメリットに目をつぶる必要はない、というかそれはそれでしっかり見ないといけないと思いますが、それよりももっと大事なのは、良い部分をしっかり見つめられることかなと思います。世の中に完璧なんて存在しない。だからこそ、できるだけ良い部分をトコトン好きになるとでも言いましょうか。そして、不足している部分や、良くない部分は、地道に改善するしか方法はありません。
良い部分をトコトン好きになり、楽しんでいれば、自然と改善は進められると思います。もっと好きになりたいからです。これがネガティブだと、良くない部分やデメリットのみにフォーカスして、物事は改善せず、前には進みません。都会から田舎に移住する時は、良い部分が沢山田舎にあるように見えますが、住んでみると良くない部分も見えてくるというか実感する場合もあります。しかし、その時にどうポジティブに捉えられるかが重要です。
3.どれだけ制限を受けずに自由な時間を作れるか
なぜ田舎暮らしをしたいのか、という部分にも関連しますが、都会に住み、全てが満たされていたあり、企業に勤めていて、社会の歯車のような生活だったりに、生きている実感が湧かないというような人もいるのではないでしょうか?
田舎に行けば、本来の人間らしい生活ができるのではないか。地に足がついたような素朴な生活がしたい。みたいな。
この夢は、田舎暮らしの中での「仕事」が大きく関係すると思います。田舎暮らしで課題になるのが、どうやって生活のお金を稼いでいくかですよね。それが仕事なわけですが、田舎に行ってどんな仕事をしたいのでしょうか?
田舎で生活して、ある小規模な会社に就職した場合を想定しましょう。基本的に生活のリズムは都会とそんなに変わらないのです。サービス業でなければ、月〜金、普通に仕事があって、よっぽど先進的な考え方をしていなければ、そんなに有給休暇は取れません。ただし、もちろん都会よりは、遊び場がすぐ近くにあるし、周りは自然に囲まれているので、その休日で以前よりも心が豊かな生活ができるとは思います。しかし、私が知る限り、田舎暮らしをしていても、「あ〜もっとこうしたい」という思いが心にある人が多い。まだまだ満足できていないという意味です。それは贅沢な悩みかもしれませんが。結局これは多くの時間を誰かに制限されてしまっているからだと思います。そして田舎暮らしで結局何がしたいかという恐らく次のブログのテーマにもなることが、重要になってきます。
ここからは、一つ次元の上がる話ですが、さらに田舎暮らしを充実させるためには、やはりどれだけ制限を受けない時間、自由な時間を持てるかどうかだと思います。その答えの一つは起業や自営業かもしれませんね。でもそれだけが答えではないと思います。
ここゲストハウス雷鳥とて、スタッフを雇っており、スタッフにはもちろんシフトという制限が生まれています。
ただ、できるだけその自由度を多くしようと努力しています。道半ばですが。
経営者である私とて、もちろん稼がないと生きていけないので、それなりに制限はありますが、企業に勤めていた頃に比べたら、とんでもなく自由です。11月から12月にかけてまたニュージーランド20日間の旅を計画していますし、今年やりたいなと思った遊びはどんどん実行しています。
4.ラクをしたいのか、何かにチャレンジしたいのか
これって結構根本的な問いです。
もし、ラクして生きたいなら、都会や街に住むことをオススメします(笑)
都会や街は、これまでの人間のラクしたい欲によって作られた文明によって、ラクして生活できるものが揃っているからです。田舎暮らしというものは、様々な環境によりますが、生活環境的には決してラクではありません。寒冷地で雪国でしたら尚更です。とは言え、田舎が文明を利用できないわけではありません。昔ながらの人の知恵であったり経験を元にした生き方と、先進的な技術やサービスも利用できるという、現代人にとって今立ち返るべき住む場所だと思っています。ただし、ラクではないということです。
なぜにコビニエンスストアとなるものができたのでしょうか?
この問いに対して、深く考えていくと、恐ろしいものが見えてきますよ(笑)
だから私はコンビニが無くても良いと思っています。あれば使っちゃいますけどね。
ラクではないということは、これも程度はありますが、チャレンジが必要になるということです。何かしら困難がある、難しい課題がある、経験したことのないことを経験する。根本的な考えとして、人生を何かしらチャレンジし続けたいと思う人は、田舎暮らしに向いていると思います。一方繰り返しになりますが、ラクして生きたいなと思う人は田舎暮らしには全く向いてません。
いかがでしたでしょうか?
長くなってしまいましたが、書き終えて、田舎暮らしのみならず、やはりこれはどんな人生を歩んでいても重要だなと思いました。
そして「1.家族・友人・社会との関係が良好か」ここが最重要ですね。かと言って、課題がある場合にどうすれば良いと言われても、これという答えはないですし、すぐに改善できるものでもないですよね。大切なのは、自分がこの概念をわかっていることなのかなと思います。自分にはこの部分が不足している。その自分がわかっていれば、どうしていこうかと考えることができるからです。
次回からは、これらの前提を元に、乗鞍での田舎暮らしについてもう少し項目をフォーカスして書きたいと思います。
お読み頂きありがとうございました。
写真は最近はまっている乗鞍岳ヒルクライムの写真でした。
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