11月5日に出国、11月29日に帰国という25日間の旅を終える。バンコクの空港でこれを書いている。
仕事を持ちながらこんな日数で旅ができるようになるとは、自分も夢のようだ。4月にもNZに2週間の旅に出ている。ゲストハウス雷鳥のベーシックワークライフを適用しているスタッフ二人は僕より長く休暇を取っている。
ペルーで人生をかえるきっかけから5年半が経過。年に2ヶ月の休暇が(1ヶ月と1ヶ月の継続した休暇が取れるようにすること)ようやく実現できた。もちろん課題は沢山あって、もっと基盤を整えなければならないけれど。
あのペールに行った時、僕はもっと世界を見たいと思った。
まとめて世界一周とかに行くのではなく、ライフスタイルに旅を組み込みたいと思った。それをだいぶ形にすることができた。
なぜライフスタイルに旅を組み込みたいと思ったか。改めて旅の終わりに書きたい。
1.冒険という人間本来の本能に従って生きたい
人は遊び(冒険)から生きる術を学ぶ。世界は便利で豊かで楽に生きれるようになった。その一方で、動物としての感性や能力が失われ、弱々しくなっていっている気がする。そういう人が、何か起きた時に生き残ることができるだろうか。僕は大切な人たちを守りたいので、生きていく力を身につけ、生き延びたいと思っている。だから冒険を続け、五感を磨き、どんな環境でも生きる術を学んでいきたい。それが人間本来の生き方ではないだろうか。
2.常に自然体の自分でありたい
特に僕の場合は、もともと集団というものがあまり得意ではなく、自然の中に一人でいると本当に心が落ち着く。ノイズが無く、周りを気にしなくてよくて、自然が伸び伸びとした「僕」を受け入れてくれて、素直で少年のような気持ちになることができる。その自然体の自分と出会い、自分がどうしたいのかを再確認する時間を持ちたい。
3.若い人に諦めではなく、明るい未来を見てほしい
僕も気づけば36歳。5年前に会社を辞めるきっかけの一つが、その会社になりたいと思う人がいなかったこと。なんとなく将来が見えてしまったことに対する悲しさからだった。
小さい頃、大きくなったら、こんなことしたい!!って夢がいっぱいあって、早く大人になりたかった。しかし、大人になるにつれ、何かを一つずつ諦めている自分に気づいた。それは日本社会が原因なのか、そもそもそういうものなのかもれないけれど。
僕はペルーやNZで目を輝かせた大人たちに沢山会った。彼らは少年そのもの。週末のボート遊びやキャンプのことで頭が常にいっぱい。ハーフパンツで格好も子供と変わらない。子供よりも遊んでいるじゃないかと思うほど。日本に目を向ければ、おじさんの多くが、あまりなりたくない典型のような人ばかりだった。もちろん彼らは普段しっかりと仕事をしているだろう。
僕はずっと何かにチャレンジしていて、少年のような眼差しを持ち続けたい。そういう大人が一人でも増えれば、きっと若い人たちも、未来が明るいと思ってくれるんじゃないかって思う。
そして、未来に目を向ければ、まだ時間はかかるにせよ世界はそのうちボーダレスになっていく。そんな世界を想像したことがあるだろうか。
百聞は一見に如かず。
情報洪水時代の中で、SNSなどでいくらでも世界の情報は取れるけれど、結局自分の五感で体感しないと何が正しいのか、何が正しいと思われるのか、何が良いことなのか判断することができない。
世界には潮流があるけれど、日本は島国だから、その潮流が見えずらく、取り残されている場合がある。
世界には多くの難題がある。
きっと、世界はより良い方向に少しずつ向かうと僕も信じているんだけど、潮流に取り残されてたり、ただ潮流に乗っかるのではなく、その潮流を作り出す一つの原動力になりたいと思っている。
最後に、僕が起業する時に作った社是を紹介しておく。