雷鳥に巡り会うまで 前半 現代に合う湯治文化を創造したい

写真は青森にある酸ヶ湯温泉

前回のブログ、かなりのPV数があり驚きました。
多くの方に読んで頂けて大変嬉しく思います。

こんなブログですが、何かのお役に立てれば幸いです。

さて、その前回ブログで浅草でゲストハウスをやろうとしていましたが、辞めた経緯をお話しました。
もともと、温泉宿をやりたかったのに、その道が見えなかった、そしてまた自営業としてのモーレツ仕事人生になることが見えていた。

そこで、私は遠回りせず、はじめから温泉宿を目指せないかなと思い、ダメ元でいろいろ温泉地の物件を探し始めたのです。

草津・日光・那須・渋/湯田中・箱根など。

そこでまず出会ったのが、日光湯元温泉の物件でした。
営業中の温泉付きペンション。そのまま引き継ぐことが可能でした。
日光湯元は国立公園内で自然も豊か、温泉は私の好きな硫黄泉、源泉が隣、そして海外旅行者も日光は日光東照宮など人気の観光地でもあり、自然と歴史が両方楽しめる地でした。
規模もそれなりで設備も古くなかったので、購入となると6000万にもなり、賃貸も可能な物件だったので、居抜きとしてそのまま営業権も譲渡してもらい初期投資を抑えて賃貸ではじめようと思ったのです。何度も通い、現在営業中のオーナーさんと細かく条件を詰めていました。

しかし、オーナーさんと決定的な考え方の違いがありました。

私は温泉宿をやる場合、湯治宿のようにしたかったのです。
これは今にも通じていますが、温泉という皆の公共財産をもっと利用しやすい形態にしたかった。温泉(湯治)の効果は本来であれば1週間ほど継続的に温泉に浸かって出てくるものなのです。しかし、古き良き、昔の日本の湯治文化は現代人のライフスタイルの変化とともに廃れていき、古くからの日本の湯治宿として湯治部の残っている温泉宿は少なくなってしまいました。

写真は夏油温泉の元湯夏油。伝統的な湯治場。トップの酸ヶ湯温泉も湯治部がありますね。

湯治は特に農業のサイクルと密接で、土地の休閑期間や田植えを終えた後、収穫を終えた後に、自分の身体を休めるために、農家の方々が1週間、2週間温泉地に滞在して癒されていました。また、古くから言い伝えのある温泉の効能で、療養のために数週間から1年ほど湯治をする方もいました。もちろん今もそのように利用される方もいますが、ごく僅かです。

忙しい現代人、都市に全てが集中する現代、自然が身近な生活から少し遠くなってしまった現代においては、なかなかそのように温泉を利用するのは難しく、観光で1日2日、温泉を楽しむという形に変わってしまいました。

昔に戻ることは難しいと思います。
しかし、現代には現代に合う湯治文化が創れるのではないか、と私は思っています。

心のどこかで、本当は今のこの生活に、どこかに疑問を感じていながら、過ごしている人が多いと思います。
自分もそうでした。
理想なんて理想であって、別に今の生活が不満というわけではないし、それなりに楽しいこともあるし、ある程度生活できる基盤のあるレールに乗っているから安心だよな。と。

私はいろんなきっかけがあって、その疑問に向き合い、ビックチェンジをしたわけですが、それは私が選んだ道であって、ここまでする必要はないと思います(笑) もちろんビックチェンジをしたい方は応援します!!

そこで気軽に誰もができるのが、「休暇」という概念を生活に取り入れ、さらに「普段の生活の中に少し自分の理想を加えていく」ことなのかなと思ったりします。そうすると今の都市の生活の中でも、余裕が出てきて、どこかで感じる疑問はなくなるのではないかと思います。
この話をするとそれだけで3,4回のブログが書けるので、それは実際に乗鞍での生活やRaichoの営業を開始してからのブログで詳細に書いていきたいと思います。

話を元に戻すと、この「休暇」や「普段の生活の中に少し自分の理想を加えていく」ことをサポートする湯治宿(最終的にはそれが「自然にかえる宿」というコンセプトにつながるわけですが)をやりたかったわけです。
湯治宿とゲストハウスってとても似ていると思うんですよね。
だから、私は現代に合うように、温泉付きゲストハウスという形態をやりかった。そしてそこで休暇の取り方を提案しながら、現代に合う湯治文化を創造してみたかったのです。

しかし、日光のオーナーさんにはそれまで営業していた実績から、ゲストハウスのような形態にすることを理解して頂けなかった。
「このやり方でこれまで成功していたんだから、なぜそれを変えるんだ。お金は今のやり方の方が得られる」と言われました。
お金を得ることを否定はしませんが、根本的に物事の考え方の違いがありました。

賃貸という形態上、そのオーナーさんとの相互信頼や協力が不可欠だとはわかっていました。
その違いを感じながらも、場所や資源的には最高だったので、徐々に自分の理想に近づけていけば良いかなと思い、自分の気持ちを少し押し殺しながら、契約に向けて進めていました。
中小企業庁の創業補助金を得て初期投資分を賄おうとも思っていたのと、オーナーさんから会社を設立してその会社と契約することが条件でもあったので、契約を進めながら、株式会社を立ち上げ、創業補助金を申請しました。2015年春の3月31日に株式会社ロアーズ(LoEarths)という会社が設立しました。
このブログのタイトルでもあります。

賃貸契約のための敷金などの初期費用の振り込みも完了し、浅草の時よりさらに進んで、お互い判子をもって仲介業者の元に集まって契約書の最終読み合わせをして、判子を押すという場となりました。

しかし、その場でまた、オーナーさんの考え方を述べられ、おまえの考え方では絶対に上手くいかない。おれのやり方でやれと念押しされました。
流石に心の中でカッチーンときて、「無理だ」とそこで思ったのです。
そして仲介業者の勧めもあり、その場で契約をするのは辞めました。

それでも私はどうしてもその物件が諦めきれず、オーナーさんが何も言えなくなるように、6000万の物件を購入することを検討しはじめました。
銀行に通って、融資の相談をし、事業計画を策定し、銀行にプレゼンをしました。銀行の方からは内示で融資に承諾を頂くこともできました。

しかし、またあの疑問が湧いてきます。
莫大(バブルの頃に比べれば少ないくらいですが)な借金を抱え、15年ほどかけてその借金を返していく。
借金を抱え、身動きもできない生活。返すことに一生懸命になり、理想はあれど、とにかく営業してお金を得ようとする。

あれ??

何をやろうとしているんだろう、おれ。
確かに温泉宿はできるけど、苦しくないだろうか。無理してないか?

また冷静に考えることができました。
ということで諦めました。

浅草に続き、日光湯元も辞めて本当によかったと思います。

そして、私の手元には株式会社ロアーズという会社だけ残りました。
後に、創業補助金も採択されましたが、活用できなくなってしまいました。

詳細は次回辺りのブログになりますが、そのロアーズという会社は今も使ってはおらず休眠状態です。今の雷鳥は事業継承で、会社を引き継ぐことになったからです。企業理念など様々な理想を描いて設立した会社。姉に協力してもらいロゴも作りました。あのロゴには様々な想いが詰まっています。
ロアーズの意味

今もその会社は活用していませんが、その考え方をまとめたことで、今、あまりブレずに進む事ができているのかなと思います。会社設立方法もわかりましたし、設立することでどういうことが生じるのかも勉強できました。会社を設立したいと思っている方の相談にも乗れると思います。

何事も経験ですね、いろいろ失敗を重ねながら、どんどん理想に近づけていたのだと思います。

Guesthouse Raichoの露天風呂 最近、湯治目的で通ってくれるゲストも増えてきました。

さあ、話はまた温泉宿に向けてゼロからスタート。
この雷鳥の露天風呂にたどり着くまでにどのような展開が待っているのでしょうか??
では、また次回!!

皆様、これから梅雨も開け、夏本番です!!
そんな夏は、涼しい高原でのんびりまったり過ごすのは最高ですね。
そんな涼しい高原で、さらに涼しい渓流遊びはいかがでしょうか?
シャワークライミング
また乗鞍岳ご来光バスの運行もはじまっています!!

2700m付近から見るご来光は本当に感動します。

その他夏のアクティビティーは以下を参照下さい。
夏のアクティビティー

お陰様で夏は8月5日から20日までは、ほぼ予約で埋まっています(ドミトリーはまだ余裕のある日もあります)。ただ、キャンセルも日々出ており、出入りもあります。HPの空室情報の更新に追いついていない場合もあるので、Bookedになっていても予約ができる可能性がありますので、お電話下さい。
そして、秋も海外からの予約が多数入ってきていますので、紅葉のピークを狙っている方、お早めに!!

ゲストハウス雷鳥のお問い合わせや宿泊のご予約はこちらからどうぞ。
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