旅をしながら働くホステルライフ

世間では数年前からノマドワーカー、アドレスホッパーなどという言葉が生まれ、住む拠点を持たなかったり、場所に依存せず、いろいろな場所に移動して仕事をしていくスタイルができつつある。

自分もそんなライフスタイルを送りたいと思って実践している一人だし、多くの人がそのライフスタイルに憧れるのではないだろうか。特に単なる旅行ではなく、「旅」を経験したことがある人なら尚更だ。旅をしながら働きたい。

旅を通じた新しい出会いは自分を成長させてくれると思っている。出会いというのは人もそうだけど、世界の美しい景色や面白い文化、価値観も含めて。

ホステルライフを送っている秦さんのウユニの旅

だから僕は自分が成長したいと思っているので定期的に旅に出る。

一方僕は経営者でもある。

経営者であれば、自分次第でライフスタイルの中に1年に2度でも1ヶ月の旅を組み込むことはやろうと思えばできる。ノマドワーカーや常に移動しているアドレスホッパーの人たちの多くは、僕と同様に自営だったり、フリーランスの人が多い。企業に勤めているいわゆるサラリーマンの人もいるが、企業に勤めながら僕らと同様なライフスタイルを送れるのはほぼ難しいだろう。少しずつ世間も変わりつつあるが、1ヶ月も連続した休暇を取得できる企業はまだほんの一部だ。

なので世間一般的に言えば、自分の時間を自由にコントロールしながら生きていくことができる人たちは、現代においてはまだごく一部だ。多くは働いている企業にコントロールされてしまっている。

僕が脱サラして起業を選んだの最大のポイントは、「自分の人生の時間を自分でコントロールすること」だった。詳細はこちらのブログも参照。

ホステルライフを送っている秦さんのマチュピチュの旅

では、「旅をしながら働いて生きていく」を実現するためには、起業したり、スキルを磨いてフリーランスになる必要があるのだろうか。もちろんそれができればベストだが、多くの人にとって、起業やフリーランスになって働くということはとてもハードルが高いのではないだろうか。そうすると、旅をしながら働くということは、企業に勤めながらではできないのか?

それを可能にする二つの取り組みを紹介。

一つがゲストハウス雷鳥が実施している新しい働き方、ベーシックワークライフだ。詳細はすでにブログで記載しているので、そちらを参照。

そして今回紹介したいのは「ホステルライフ

金沢のホステルや飲食店を展開をしているグットネーバーズ、そして高山のホステルCup of Teaとの共同プロジェクト。

オーナーであるグッドネーバーズの吉岡拓也さん(ゲストハウスクリエーターズノートを運営、吉岡さんのnote)と、Cup of Teaの中村匠郎さん(銭湯と宿でまちづくりを運営)とは、同年代でなんというか空気感がとても合うというか、僕がいつも自然体で話せる経営仲間。二人ともちょー魅力的な方々なので、お二人のブログを是非覗いてみて下さい。乗鞍に住み、ゲストハウスで起業して二人に出会えて僕は本当に嬉しいです。互いの宿に泊まったりしてたまに情報交換をしたり、互いを刺激し合う友人関係になってます。

そんな僕ら3人は同じようなことを考えていた事実を数ヶ月前に知った。

それが、旅しながら働くを実現する「ホステルライフ」だった。

僕らは「人の移動」が人生を豊かにしたり、世界の多様な文化を理解することにつながると考えている。そして、ゲストハウス・ホステルで働くスタッフは、旅好きが多く、旅をしながら働く(生きていく)ということを一番実践したい人たちである。

しかし、現実はスタッフは勤め先のある宿の地域に暮らす必要がある。そして、その宿の運営形態にライフスタイルは依存することになる。

そこで、仕事内容はゲストハウス・ホステルでほぼ同じなので、それぞれのスタッフが希望するなら、一時的にスタッフを提携ホステルのある地域に送り出して、スタッフがその地域の暮らしを楽しみながら仕事をすることもできる環境を僕らが作れることにした。ちなみに僕らは同じ予約管理システムも使っている。

左、ホステルライフを送っている秦さんの雷鳥でのチェックイン風景

これはある会社の出張や、人手を補完し合う派遣ではない。あくまでも「旅」が中心にある働き方である。だから自らがその土地に行きたいかどうかの判断が先にあり、滞在中はシフトに依存する部分もあるが、どのように働くか(働く時間など)も自分で決めてもらえば良いと考えている。

その土地に暮らしを十分に味わってもらうため、少し緩めのシフトを組む。そうすることで地域の文化や自然に触れられる旅の時間を多く作り、新たな人との出会いもある。

雷鳥には掛け流しの温泉もあるため湯治のような感覚で滞在も可能。そして自ら掃除。

なお、今回その第一人者として雷鳥に来ている秦 愛莉佳さんはもちろん旅好きで世界を旅していたのは、このブログの最初の方にある写真の通り。

現在、仕事にすぐに馴染み、乗鞍や上高地の大自然を満喫しながら働いている。

上高地に遊びに言った時に偶然グッドネーバーズのスタッフたちと遭遇

雷鳥はゲストハウス・ホステルの中では異色の温泉があり、朝食も提供しているので他のホステルなどに比べれば少し複雑なオペレーションがあるが、10日前後でワンオペ(一人でオペレーションを回す)ことも可能になりそうだ。接客の基本的なスタンスも変わらないので、旅先のホステルのこちらも安心して仕事を任せられる。

秦さんの雷鳥でのオペレーション風景、シーツセット

滞在5日目で「もう長野が好きになっちゃいました」と秦さん。この1ヶ月でどんな出会いが待ち受けて、彼女の人生に影響を与えるのだろうか。

この先、この取り組みに賛同するホステル・ゲストハウスが増えれば、日本中、いや世界にだって移動して、その土地に暮らしを味わう旅をしながら働くことができる。そして戻る場所があることも安心だ。

ゲストハウス・ホステルは旅人のためにある宿だけでなく、そこで旅をしながら働きたいと思うスタッフのための拠点にもなるわけだ。そしてこの取り組みを通じて僕らは「旅をしながら働くライフスタイル」を文化にしたい。それが「ホステルライフ」。

そしてこの取り組みは独身者だけではなく、家族や子供がいたとしても選択できるような取り組みにしたいとも思っている。

もしこの取り組みに興味のあるゲストハウスのオーナーさんがいれば、連絡下さい。連絡はこちら

最後に、秦さん、まずこの取り組みに参加してくれてありがとう。そして、秦さんを送り出してくれたグッドネーバーズにも感謝。ぜひ、みんなで良い文化を作っていきましょう!!

ゲストハウス雷鳥では7月中旬までお得な滞在プランでもあるノイズレスステイでの滞在もお待ちしております!!詳細は以下をクリック。

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