時間を忘れて熱中できること

経営者の皆様は、日々頭を悩まされていることとお察しします。
そんな時に、ふと自分の中で明確になっているかどうかを考えるきっかけがあっても良いかと思い、ブログを書いています。それは「時間を忘れて熱中できること」についてです。

 刻一刻と状況が変化する中で、判断が右往左往しますよね。でもそれは当然だと思います。僕らのコントロールできないことでその都度その都度未来の予想される最適解が変わるわけですから。しかもその解は置かれている状況で全て異なっている。

だから、ある人がこういう決断をした、ある人はこれはすべきでない、と言ったとしても、自分に置き換えれば、それがそのまま当てはまるわけではない

なので自分も焦る時もあるんですが、そういう時はやっぱり少し気晴らしして自然体に戻った方がいいですよね。

僕の場合は、国立公園の中で事業をしていて、住まいもその中なんで、かなり贅沢な環境にあると思います。会社辞める時とか、ここに移住した時に、なんで?って言う人が多かった、少数ながら羨ましいって人もいた。でもきっと今は逆転しているでしょうね。地元の人ですら、なんでここに来たんだ?って言うくらいでしたから。皆様も身近にある自然を見つけてリラックスして自然体を思い出して見てください。

4月中旬でもまだ雪の降る乗鞍高原

今日は読み手が小規模事業の経営者や今この状況下でライフスタイルなりを見直したいとか、これから起業や独立したい人を読者として想定して書きます。

経営者のみなさんは今回のコロナによる事業の止血はメド立ちましたかね?

継続的に事業の止血策は検討していく必要はあると思います。以前のように世界をみんなが自由に旅をするのは2年はかかると思っています。そのように想定して僕はだいたい止血のメドが立ち、ここまで影響が続くならこうする、みたいな妄想シミュレーションはできました。

ただ、無理な時は無理だと思います。僕の場合は事業立ち上げにそれほど多くの借金をしませんでした。何度もこのブログで書いてますが、浅草でゲストハウスを立ち上げていたら、The endだったと思います。なので、仮にもしもう無理だということであれば、それはそれで一つの判断であって、撤退や業態変更は一つの選択肢なんじゃないかなと思います。ある意味ゼロリセットのチャンスかと。

僕はこの状況が2年以上続くことも想定して、これから少し述べる宿以外でも新しい事業で生きていく方法も模索します。

あくまで僕の場合は「宿は自分のやりたいことを表現する手段」という捉え方なので。

運転資金を借入するという決断はまだしていません。しかし1年,2年延命する選択は5月中には決断しようかと思っています。それで早まれば返せばいいだけですからね。そんなに負担を感じないのも事業を開始する時に「小さく産んで大きく育てる」でやったことが一つのポイントかもですね。

当時やりたいことは山ほどありましたし、今もありますけど、「身の丈にあった背伸び」を常に意識していました。もともとギャンブルとか得意じゃないのとチキンだったということもありますけど(笑)。ただ、「小さく産んで大きく育てる、身の丈にあった背伸びをする」というセオリーは全て前職の営業時代に学びました。

そんな今、僕が少し悩んでいるのが、この状況下でどこまで新しいことに投資するか、ということです。止血と延命をして、ただ待っているなんてできない。2年後、宿がなくても自分を表現しながら生きていく道筋を立てる。

みなさんは「時間を忘れて熱中する」ことってありますか?

僕は二つ知っています。

一つ目は、「歩く」ということ。

去年の11月に僕はアンナプルナサーキット(ACT)とアンナプルナベースキャンプ(ABC)を歩き続けました。自分でもビックリするほど歩くことが好きなんだなと改めて思いました。あの大自然の中で、ただ自分と向き合って、美しい自然を眺め続ける時間が最高に好きなんです。

なので、実は3月末に休館を決定する時に、宿は半年閉じて、このコロナの時に、日本中のロングトレイルを半年間歩こうかという選択があったくらいです。しかし状況がどんどん悪化して、長野県を出ることも厳しくなり、さらに乗鞍を出て松本の市街地に行くのもリスクがあるなと思うようになり、その選択は消えました。

時間を忘れて熱中できること2つ目は「ビジネスを創る」ということ。

これは前職のウェザーニューズの時に、マーケティングとコンサルティング営業を自由にさせてもらっていたことが影響しています。あの環境はほんと最高でした。入社当時は、若手の雑務もこなしながら提案書を作っていて、睡眠時間は3,4時間の日が何日も続くこともあるくらい、仕事に没頭していました。とても大変で精神的にきついこともありましたが、それでも問題解決型の提案をしてビジネスを創ることが楽しくて夢中でした。

結局我にかえった時に、自分が人生を通してやっていけて幸せを感じることって、時間を忘れて熱中してやってしまうことを「自分なりにうまくやり続けられる」ことなのかなと思っています。

なので僕は収束後に日本や世界のロングトレイルを歩く計画を立てながら、「ビジネスを創る」っていうところにフォーカスしてこのWithコロナ時代を生きていこうかと思います。実際に作れるかどうかはわかりませんが、先の見えない不安を心配し続けるよりも、自ら生きていく道を新たに自分で創っていき、宿が無くても生きていけるじゃんってなったらいいなと。仮に2年後に収束してインバウンドも元のように来るようになったら、それは稼ぐことが新たにできていること。

先ほども言いましたが、僕の場合は宿は手段であって、目的ではないので。別の手段で自分というものを表現できれば、それでいいんです。

具体的に取り組んでいる一つ目がオンラインショップですが、これは昨年オープンしたGiFT NORiKURA Gelato&Cafeの計画を推し進めることです。単にグッズなどの自分の商品を売ろうとしているわけではなく、地場産業を創造し、地域に循環する仕組みを考えながら作ろうと思っています。2週間に1つずつくらい地域の商品を増やし、ジェラートのオンライン販売もこれから取り掛かりますが、夏頃には販売できたらいいなと思っています。

ほし農園さんのジャム パンに付けると最高に美味い 
ALICE de cafeさんのドイツトウヒのオーナメント

まだ全然商品ないですが、一応こちらです。微調整中です。
以下のロゴをクリックするとサイトに飛びます。


これは一つの取り組みであって、頭の中に複数のビジネスが思い浮かんでいて、頭がパンパンな日々です(笑)。その中には宿として今後どうしていくかも入ってます。ただそれらは別に革新的なことはないと思います。あーこれやったら良いよねってみんなが思っててなかなかできなかったことを具体的にビジネスデザインするだけ。実は今新しい会社も一つ立ち上げようとしています。

ビジネスを創るためには、大なり小なり投資が必要です。僕は今まで大切にしてきた「小さく産んで大きく育てる、身の丈にあった背伸びをする」を肝に命じながら、今投資の準備をしています。

しかも、たぶん今はこの新しいことを進めるにあたって、僕が生きている中で一番サポートを受けられる時期だと思っています。こんな状況はもうないかもしれません。

具体的にはこちら
小規模事業者持続化補助金  特例枠あり
ものづくり補助金 特例枠あり
IT導入補助金

さらに国立公園事業者はこんな取り組みもあります。
令和2年度地方公共団体・事業者向け支援事業【令和2年度補正予算(案)及び国際観光旅客税等】

もちろん、補助金ありきで事業を考えたって仕方ありません。もともとやりたいことがあって、資金が問題だなと思っていたことに利用するという感覚です。

ちなみに自分は補助金は過去5回申請していて、5回とも申請が通っているので、こういう資料を作るのが得意なんです。それは先ほど「熱中してできること」だからです。サポートが必要であれば、遠慮なくコンタクト下さい。一緒にビジネス創るのにも関わりたいです。

時間を忘れて熱中することは人それぞれだと思います。こんな時だからこそ、何をして良いかわからない人は、立ち返って、どんな時に自分は時間を忘れて熱中していたんだろう、って考えてみてはいかがでしょうか。最低二つ思い浮かぶといいかなと思います。
では、最後までお読み頂きありがとうございました。
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