ライフスタイルを人生の中心に考えてみる

そろそろ1ヶ月の休館が終わる。

本当はトップの写真の昨年も行ったNew Zealandに行く予定だったが、骨折が完治していないので辞めた。
スタッフは皆思い思いのバケーションを取っている。
自分は旅行に行けないので、改装と冬のマーケティングに力を入れた。完全な休暇にはなっていないが、まったりする日も多いので、肉体的疲労はあるが、ストレスはほぼない。
(ほぼないと言ったのは、改装費がいつものことながら計画増となってしまって手元のキャッシュが細いこと。。。)

今後も雷鳥は11月初旬からスキー場オープンまでの1ヶ月間は毎年必ず休館にする。誰もが心置きなく休暇を取って自分自身と向き合い、自然体にかえってもらうため。もしかしたら、同じ目的で今後はスキー場クローズしてからGWまでの4月も休館にするかもしれない。

前回のブログにも記載したが夏からスタッフの募集していた。何人かとビデオ通話で面接をした時に、私が一番確認したいと思ったことが、「どんなライフスタイルを送りたいか」であった。「オーナー見習いスタッフ」という募集要項でフィルターをかけたが、何をやりたいかとかの前に、理想のライフスタイルを知りたかった。なので会社の目標の前に、まずは自分たちの理想のライフスタイルをどう実現するかというベクトル合わせになる。そして、そのためにどうやって一緒に事業を展開していくかを考える。そうするとお互いめっちゃワクワクして事業を考えるんですよね。

「この会社の仕事を通じてこんな目的を達成していきたい」という思いがあったとしても、ライフスタイルの共有がないと、恐らくどこかの時点で齟齬が出てくるだろう。「思っていた仕事とは違った」とか、「仕事は楽しいけれど、なんか自分が目指していることと違う」のようなことが生じてくる。
僻地だからとても意識しているというのもあるけれど、本来、この理想のライフスタイルを互いに理解することは、僻地とか関係なしに、どこでも同じ職場で仕事をしていくのであれば共有すべきことなのではないだろうか。

例えば、
常に自然体で生きる。
自然の中で四季折々の美しい景色を見ながら暮らしたい。
人生の時間を自分でコントロールしながら、心から熱中できること、好きなことをして生きていく。
世界中の壮大な大自然に沢山冒険にいく。
・・・・
これは自分の理想のライフスタイルでもある。
この理想のライフスタイルをじっくりはじめて考えたのがペルーの旅だった。
そして、それを実現するために今目指している働き方はこちら

ゲストハウスで旅人と触れ合う仕事がしたいとか、天気に関わる仕事がしたい。っていうのは、理想のライフスタイルを送るための手段でしかない。

日本の一斉の就職活動は全てがおかしいと思うのだけれど、「この会社で何をやりたいか?」という確認は、僕からすると、目的と手段が逆転してしまっている。自分のこのような理想のライフスタイルのために、この会社でこういうワークライフを送りたい、という共有の方が大事なのではないだろうか。仕事を通じてやりたいことや、成し遂げたいことは、もちろんあることは素晴らしいけれど、それは仕事と自分のライフスタイルが完全に重なっている経営者だけで良くて、それを他人に当たり前のように求めるのは少しおかしな話だと思う。多くの日本企業がそれを求めるというか洗脳するよね。そして、そのためにハードワークへと向かわせる。経営者がハードワークするのは自由。その経営者と完全にライフスタイルが重なっているなら自分の意志で同じ成し遂げたいことに向けてハードワークをするのはありだと思うけれど。よって、就職希望者も、この会社のこういうワークスタイルであれば、自分の理想のライフスタイルが送れそうだという確認がまずあった方が良いのではないか。

このニュアンス伝わるだろうか。

なお、経営陣と従業員があまりにも異なるライフスタイルや価値観だとその関係は長くは続かないと思う。特に今はバブル世代と30代以前の世代との間に価値観のギャップがある場合が多い。

最近は増えつつあるが、仕事がはじめに来るのではなくて、理想のライフスタイルが住む場所に依存するなら、住む場所を決めてから仕事、ワークライフを考えるというのがあって良いし、並列でももちろん良い。
例えば、とにかくスキーやスノーボードライフを楽しみたいなら、冬は間違いなく、スキー場の近くに住んだ方が良いと思う。さらに言えば、午前中のパウダーをいつでも狙えるようなワークライフ。全てを理想に持っていくためには、それなりの過程や努力、そして覚悟が必要だが、そうやって自分の理想のライフスタイルを中心に仕事を考えると、なんていうか、自然体になる。そして、世の中の常識は、同じレールに乗っかっている安心感だけであって、それぞれが、それぞれの生き方で良いと思えてくるんですよね。不思議と。

まとめに入りますが、
成熟社会の中で、自分のライフスタイルを大切にしたいと思っている人増えていると思う。欧米ではそれがどの世代にも浸透してきているが、日本は僕がいろんな人と話す中では主に10代、20代、30代前半中心にこの考えに移ってきているのではないだろうか。
何をやっていきたいか、何をやりたいか、の前に、どういうライフスタイルを自分が送っていきたいか、という視点で考えたことがない人は、ぜひじっくり考えてみると良いと思う。そうすると、物事や世の中に見え方が変わって、自分を縛り付けている呪縛から解放されちゃうかもですよ!!

そして、前にも言及したが、そういう自分のライフスタイルを中心に考えている人が世の中に貢献しないわけではない。
仕事が自分のライフスタイルに溶け込んでいると仕事にも本気になりますよ。見えない何かに縛られている人をよく見かけるけれど、自分(もしくは家族)の理想のライフスタイルを人生の中心に持ってきても良いと思います。

ちなみに、理想のライフスタイルがある程度共有できて大丈夫そうだなと思ったら僕がもう一つビデオ通話で確認することは、何を複業にしていくか。
はじめから複業を前提にしています。それは、前に話した通り、個で生きていける力が理想のライフスタイルを追求すると必ず出てくるからです。現在のスタッフも皆副業しまくってます。この話だけでまた一つブログが書けるので、その話はまたの機会にします。

さて、旅館時代の大広間の改装が進んでおります!!

Facebookではどんな目的で改装しているかすでにさわりを記載していますが、こちらのブログでも今度ぶちまけようと思います!!
お楽しみに!!

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