就活のシーズンですね。
僕も14年？？（やばっ）前に就活をしていました。
リクルートスーツを来て、合同説明会に参加したり、エントリーシートの講習会に出たり。一般常識やSPI(だっけ？）の勉強をしたり。
みんなと同じ格好をして、自己分析して、必死に企業に自分をアピールしていました。

以前のブログにも記載しましたが、さっさと稼げる人になりたかったのと、当時僕は採用活動がとても早いマスコミ志望でもあったので、大学3年の9月から本格的に就職活動をはじめ、GW前の4月中旬までの間、約半年間もの間、就職活動に時間を注ぎました。

今となっては、貴重な大学生活の半年も就職活動に費やしてしまったなと思うところもありますが、全ては必要な過程なのかなとも思います。なので一生懸命やっていれば、全ては何かにつながると思うので、これが正解というのはないと思います（毎度のことながら）。

一方、経営者となって採用する側になって、仕事の仲間と何を共有すべきかという点で見方が変わったので、今日はその点をシェアしたいと思います。

僕が経営するゲストハウス雷鳥では、最近またスタッフの募集をかけていました。ありがたいことに毎回募集すると数名から応募があり、良い出会いになりそうな方がいます。前回もとても素晴らしい好青年の隼太朗くんと出会い、今、一緒に楽しく「ライフスタイルを共有」しています。

そんなゲストハウス雷鳥の採用プロセスの最大の特徴を紹介します。

それは、
「志望動機」という観点からは入らない。

ゲストハウス雷鳥で働くことは手段だと捉えているからです。
ちなみに履歴書の提出もありません。履歴書みると先入観が入るので。

僕が一番始めに面談で確認すること（実際には事前にメールでこれを確認しますと伝えている）は以下のことです。

「あなたの理想のライフスタイルはどんなライフスタイルですか？」

「どんなライフスタイルを送りたいか」を確認すれば、だいたいゲストハウス雷鳥に合うかどうかがわかります。
なぜゲストハウスで仕事がしたいか、ゲストハウス雷鳥で何がやりたいかとか、どういう仕事がしたいか、という質問は一切しません。
それは、理想のライフスタイルを確認すれば、自然と見えてくるからです。

まずは理想のライフスタイルを描けていることが重要で、それぞれがそれを目指してほしいと思っています。
仕事はそのための手段、だからゲストハウス雷鳥も理想のライフスタイルを実現する手段になりたいと思っています。実はこれは雷鳥に来るゲストも同じなんですよね。

この会社でこれがやりたいとか、ゲストハウスでこれがやりたい、ということを第一に考えてしまう場合、途中でベクトルが違う方向に向かう場合が多いんですよね。なぜなら、それは人生の枝葉の部分であって、幹の部分ではないから。

人生の多くの時間を仕事に使うことになるから、仕事を通して何を実現していきたいか、を考えるのはもちろん大切なことだと思います。しかし、多くの人は、先に理想のライフスタイルを想い描くことを忘れがちなんですよね。独り身なら自分のライフスタイル、家族や子供がいれば家族の理想のライフスタイルを描くことも大事ですよね。

やりたいことは、理想のライフスタイルを構成する一つ（枝葉）であって、それぞれの人生にはもっと根本的に幸福感を味わえること（幹）があるはずです。まず個人がそれをしっかりと把握していて、それを実現するライフスタイルを歩んでいく事ことが大事だと思うんです。
以前にも同じ観点でブログを書いています。
ライフスタイルを人生の中心に考えてみる

だからこそ、僕は同じ職場で一緒に働くのであれば、その幹の部分を共有することが大事なんじゃないかと思っています。そうすることで、多少の価値観の違いがあることは当然ですが、幸せを感じることがほぼ一緒なので、一緒にいてとにかく楽しい。そして、仲間としての一体感だったり、やりたいことも自然と共有できたりするのではないかと。もちろん、その幹の部分を共有できていたとしても、仕事としては別の事をやりたいから、別の仕事に変わることもあるでしょう。でもそれはその人の選択なので、単純に応援したい気持ちになるだけなんですよね。

理想のライフスタイルの共有なしに、企業に入ってしまうと、会社という組織の経営方針によって、長い人生の多くの時間のライフスタイルを決めることになってしまいます。その結果、やりたいことを共有できていたとしても、いつの間にか価値観、仕事観、幸せを感じることに結構なギャップが生じることがある。これが枝葉と幹の違いです。

なお、ひと昔前までは、経済がグングン伸びていくことが信じられ、収入が年齢と共に上がっていき、物が増え、生活が豊かになるのが見え、多くの人が理想のライフスタイルということを考えなくても、なんとなく「豊か」が共有されていたんじゃないかと思います。なので志望動機、やりたいこと、実現したいことの共有でよかったのではないかと推察します。

しかし、経済が停滞している期間が長くなり（成熟社会）、その豊かさの価値観が崩れ、疑問を感じる人が増えた。そして、3.11も大きいかもしれませんね。あの時、人生の価値観が変わった人も多いのではないかと思います。いつ、どこで何が起きるかわからない。自分の持っているものなんて、一瞬にして消える。便利な物はもうみんな持っている。自分が欲しいものってなんだろうと。大切にしたいことって何だろうと。

3.11から8年。
大切にしたいことって何ですか？
理想のライフスタイルはどんなライフスタイルですか？

そして、今いる職場の仲間、あなたが就職を希望する会社の人たちは、何を大切にして、どんなライフスタイルを送っていますか？
特に会社の経営陣やトップの人の現在のライフスタイルや目指している理想のライフスタイルを確認してみて下さい。
そこにギャップがあるのであれば、ギャップを理解した上で何かを習得したりするステップとして位置付けるのであれば全然問題ないと思いますが、そうではない場合はもう一度考え直した方が良いかもしれません。老婆心ながら。
僕も今日は今一度自分の理想のライフスタイルを見つめる夜にしようかと思います。
脱サラした2番目の理由

ゲストハウス雷鳥では、それぞれが理想のライフスタイルを実現するために、ベーシックワークライフを4月から開始します。
こちらのブログも是非覗いてみて下さい。
ベーシックワークライフをはじめます

写真は最近の乗鞍、上高地のスノーシューツアー風景だったり、春の大雪の風景だったりです。
3月になって、乗鞍はようやく大雪に見舞われて積雪たっぷりになりました。
スノーシューツアーもまだまだやってますよ〜〜！！

そんな僕らのライフスタイルを垣間見ることもできる秘境の大自然に囲まれた温泉付きゲストハウス雷鳥にも是非遊びにきて下さい!!

ガイドのご用命、ゲストハウス雷鳥の宿泊予約は以下のゲストハウス雷鳥のホームページからどうぞ。
ゲストハウス雷鳥