近況と変化と自己評価に関するお話

なんとなくブログを書きたいなと思いつつしばらく書けないでいた。
どういうテンションで書いていいかわからなかったからだ。

コロナ、地震、そしてここにきて大雨による周辺地域の土砂災害。

なお、乗鞍高原内は大雨による土砂災害等の被害はないですが、周辺に被害が残っています。しかし復旧は早く上高地方面の国道158号は15日から片側通行で通行可能になります。松本から乗鞍高原には問題なく来れるので、乗鞍高原にあるゲストハウス雷鳥は引き続きウェルカムです!!乗鞍エコーラインはシャトルバスは運休してますが、通行止めは解除され自転車などでは通行可能です。

さあ、やるぞ!!って時に先週のこの大雨はそのやる気を押しつぶしてきて、せっかく予約が動きはじめてたのに、ここにきてパタっと止まって、またキャンセルラッシュ。

マイナス要因ばっか。もう底だよな。この底はいつまで継続するのか?という不安も。しかし、昨日、温泉好きで通ってくる常連さんに言われた。

「むしろオーナーは今の状況で、やってやるぞーって感じなんでしょ(笑)」

あー、そうなんだろうな、と妙に納得して笑ってしまった。
苦しいのは嫌いじゃない(笑)

それでやっぱりいつも通りのテンションで書こうと思ってブログを書き始めたわけです。

なんでも物事の見方というのは、どう自分が見るかで180度変わってくるんですよね。

このコロナで変わるチャンスを与えられていることは紛れもない事実だと思う。
他力本願でいくか、自力でそれを変える方向に持っていくかは自分次第。
何か変わるのを待つのか、何が変わるのかを気にしてる日々を送るのか。
ある流れに沿って、そこを流れるだけなのか。
流れを自ら作って、たどり着きたいゴールに自分で道を作っていくのか。

僕は前職のウェザーニューズの石橋さんをはじめ先輩方に一番学んだことは「開拓者精神」。

学んだというか練りこまれたので染み付きまくっている。だから、身体はどんな時もそっちの方に動かざるを得なくなった。身体は開拓することを喜ぶようになってしまったので、幸か不幸かは知らないけど同じ状態でいるということを許してはくれない。

今年から始まった水殿ダムでのリトルピークスのSUPツアー 冒険感がやばい。

休業を開始した4月1日からどう変わっていくかの計画がはじまった。

前回ブログでも書いたけど、まずは防御の止血対策や運転資金の確保で、大きなパンチがきても揺らがない土台を築くと共に、変わるためのエネルギーの確保に走った。エネルギーは借入だけではない、補助金をフル活用させてもらう。

自社のみではなく、グループ申請や、観光協会などの補助金も合わせて、申請総額は2000万になる。今も現在進行形でさらに一つ申請しようとしている。

それらのエネルギーを元に、雷鳥とGiFT NORiKURAの改善と進化、そして地域の魅力の磨き上げを行う計画。
そんなこんなで4月からほとんど休んでない。

コロナで休業して、6月に再開後も宿のお客さんは例年の3~4割くらいなのに、やることが山のようにある。

「今時間あるでしょ?」
なんて良く会話で出てくるけど、全くない。

正直な話、銀行借入は事業開始当時よりかなり膨らんだ。

去年のGiFT NORiKURA Gelato & Cafeの立ち上げとコロナ禍による運転資金の借入。今は宿もCafeもオープンしているけど、ぶっちゃけほとんどの日が赤字。そして変化のための設備投資をしている。それでも1人の場合もあるけど毎日誰かしらが雷鳥に泊まっている。土曜とか一部の日は黒字運営ができてる。インバウンドに頼っていたのかもしれないが、ありがたいことにこういう時でも通ってくれる常連さんがいる。

Cafeも観光センターに立ち寄る観光客は週末なんて例年の50分の1くらいなのに、僕の人件費を入れたら赤字だけど、予想以上にお客さんがきてくれてこの状況で結構頑張ってると思う。

今年から手作りワッフルコーンで無添加ジェラートの提供をはじめた。

経営的には、雇用調整助成金を100%もらって宿もCafeも閉めて完全休業した方が現状では流血は少ないかもしれない。

それも経営判断の一つだけどそれをしない。

一つ目の理由は、

「この乗鞍という地はこんな状況下でもまだまだポテンシャルがあると感じるから」。これも開拓者ということに関係する。

僕はとりあえずやるタイプ。
まずはいろいろやってみて、その中で最適化を目指していく。赤字であったとしてもお金という数字には現れない、僕らの自信・経験、良いものを提供していこうという姿勢を稼げていると思っている。
この地は、人々にはまだ知られていない。そしてニューノーマルな世界に必要とされる場所だ。

早朝に虹がかかる乗鞍高原の三本滝

そして二つの目の理由は、「何もしないのはつまらないから」。

今は常連さん中心だけど、雷鳥に来てくれて、自然や温泉などを楽しんでくれる笑顔を見るだけでも楽しい。GiFTでもやはり「美味しい」という一言を聞く度に、店を開けて良かったなと思う。

80代の常連さんが、ここに来るのが楽しみでしょうがないと言ってくれる。常連さんは、もちろん乗鞍の自然や温泉を楽しみにしているんだけど、

「いつも来ると何かが変わっている」

次に何をするのかが楽しみだという。
僕らも変化を楽しみながら常連さんも変化をここで楽しんでいる。

すでに結構変化しているんですが、少しだけ触れると、

宿はワーケーションという切り口で、今までに出会えなかった人たちと出会えて、新しいライフスタイルを一緒に作って行こうとしているのです。複数の人たちがいるので、また機会あれば紹介したいなと思います。

GiFTも様々な新メニューを用意し、最近は「松本からここに来るために乗鞍に来ました」なんて言われることがあって、ビビっている。

提供しているものは、素朴だし、舌や脳が美味しいと思うものよりも、身体が本当に求めるものを追求している。サスティナブルというコンセプトも少しずつ浸透していきているのかな。GiFTはさらなる進化プランがあり、この夏は忙しくなりそうだ。変化というより成長なのかな。とても楽しい。

スタッフとは多くのミッションを共有し、僕の超暗黙知含んだパスを受け取ってくれて、それぞれ細かいこと言わなくても実行し、宿もCafeも課題だった部分だったり感染対策などどんどん改善されていき、レベルアップしている。ゴールは共有してるからね。相変わらず本当に良いメンバーに恵まれているなと思う。

さらに、環境省の補助金が決まれば観光協会でも今後大きなプロジェクトが進行する予定。決まってほしい。

これらはコロナが無くてもやりたかったことだが、加速した。

まだまだ入ってくるお金より出て行くお金の方が多くて、たまに不安になることはもちろんある。でも借入をしても、その借入で使っているお金は消費されているのではなくて、見方を変えれば、投資した先は人であっても、人が会社の価値を上げてくれているし、何より中の人が成長するということは会社の価値が上がるということ。

だからこの状況下でも投資をして実際に会社の価値は上がり続けていると思っていて、成長した僕らは次にまた新しい価値を生み出せる。
そして、経営者としての腹の括り方は、会社を売却してしまえば良いと思っている。

この覚悟と視点を持てるかどうかって大切だと思っている。

だから、チャレンジしてやりたいことをやってた方が楽しいよねって話。

明日死ぬかもしれないんだし。

前にブログでも書いたし、いつもいろんな人に話すんだけど、明日死んでも笑って死ねる人生を送りたいと思っていて、実際にそうなんですよね。もちろんまだまだやりたいことも沢山あるし、周りは悲しませたくないので死なないですけど(笑)。地位とか名誉みたいなものはどうでも良いでよね。自分自身の充実感があればいいかなって。

高校生の時から自分なりに常にチャレンジしてきて、僕自身が納得できる結果がいくつもあって(もちろん自分一人の結果ではない)充実感があるんですよ。もちろん失敗も沢山。

その結果は他人の評価ではなく自己評価。
だから5年前に会社を辞めた時も充実感でいっぱいでした。

そもそも人が他の人を正確に評価することなんて不可能。

だから、自己評価をまず大事にした方がいいですよね。そしてよくやったなと思う結果があれば自分を褒める。他人の評価を期待した時点で苦しくなります。さらに自己評価をする前に他人からの評価を求めていまう人もいますが、それはさらに辛い。だからSNSとかやりすぎると辛くなる人がいるんだと思う。

ちなみに僕は他人の評価を気にする暇も他人を評価する暇もございません(笑)。好きに生きますし、好きに生きて下さい。ご迷惑をかけていたらすみません。その時は言って下さい。ただ、人は褒められると伸びるし嬉しいので、良いところがあればお互い褒め合う関係があると良いですよね。

ってなわけで、長くなりましたが、みんな周り気にしすぎだよねと思うところがあってこんなブログを書きました。別にそれぞれで良いよねと。

僕らは今年はめっちゃ変化、進化するので、お楽しみに~。

もちろん早くコロナも地震も収束して、さっさと梅雨も明けてくれないと困りますけどね(汗)

一つ誤解なきように、経営状況や経営環境、置かれている状況などは人それぞれで、解はそれぞれが作り出すものなので、変化や進化が正であるとは思っていないです。

さて、温泉の宿 ゲストハウス雷鳥は通常通り営業しています!

みなさんのお越しを心よりお待ちしております!!

こんな時に楽しめるの?って思う方いらっしゃるかもしれませんが、そこはご安心下さい。

営業している=皆様が「自然にかえる」「自然に近づける」ということを我々のサービスで約束できるということです。それだけ乗鞍は魅力のある土地なのです。

皆様の状況に合わせた滞在の仕方をご提案するので、お気軽にご相談下さい。

皆様のお越しをお待ちしております。

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3件のコメント

  1. はじめまして。
    奈良の中部で個人事業主としてゲストハウスを経営しております。
    昨年10月にオープンして、さあこれからというときにコロナ。
    5月の、売上が最も悪かった時に何かの拍子でこのブログと出会い、ビジネスの視点と自然に帰る生き方にとても参考になり、また凄く勇気づけられました。
    是非今後ともブログを続けてください!
    遠く離れた奈良から、楽しみにしております!

    1. はじめまして。コメントありがとうございます。
      そう言って頂き、こちらも嬉しいです!!
      昨年10月ですか。それはとても大変ですね。心中お察しします。
      ゲストハウス覗かせてもらいました!
      今年は熊野古道を歩きたいと思っていたので、前後で寄りたいなと思いました!!

      難しい状況は続きますが、お互いワクワクする選択をしていきましょうね!!

      1. ご返信頂きありがとうございます!
        熊野方面や高野山、大峰山などへの経由地としてご利用いただく方もいらっしゃいますので、是非お立ち寄り頂ければ幸いです。
        その時まで絶対に生き残って、もっと発展できるよう頑張ります!!

        私ももう少し安定した経営ができるようになれば、乗鞍の自然を味わいたいなと思いますので、その際は宜しくお願い致します。

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