TABIPPOさんと歩んだコロナ禍の1年 第一話 出会いは必然

これは僕の記録です。長いです。何話まで続くかわかりません。

第1話 出会いは必然

1.20代の若者をターゲットにしようとした背景
2.若者をターゲットにするために具体的にとった行動
3.TABIPPOさんとの必然的な出会い

1.20代の若者をターゲットにしようとした背景

2019年、雷鳥のビジネスはインバウンドの波にも乗れて軌道に乗っていた。自分の目先数年のビジネスのことだけ考えるなら、20代の若者を新たなターゲットにしなくても別に良い。しかし、一つの夢を達成した自分は、GiFT NORiKURAの立ち上げも含めて、自分のビジネスのことから地域のことを真剣に考える時間ができるようになった。

大好きなこの乗鞍をサステナブルにするためにどんなことができるのか。

地域内経済循環・自然と人との共生・移住促進・新たな地域産業・観光客増加

そんな中で、GiFT NORiKURAを立ち上げた。

詳細はこちら。
僕がジェアラート&カフェをやる理由

しかし、2019年に乗鞍観光センターにGiFT NORiKURAをオープンした初年度、乗鞍に来る層が中高年がメインだということを改めて実感した。思えば雷鳥に来るゲストの年齢層も、僕が30代後半というのもあるが、20代が来ることは稀であり、20代の若者が来るとスタッフみんながソワソワするくらいだった。

珍しいね、大丈夫かな?来るところ間違えてないかな?何しにきたんだろう?笑

本当にこんな感覚だった。
僕の中では、20代がここを選ばないのは、仕方ないことだろうなと思っていた。

刺激の強い都市や仲間とワイワイやるのが楽しくて、本物の自然の良さがわかるのは、紆余曲折を経た30代くらいからだろうなーと。
でも、そうやって決めつけることはやめようと思った。

一つは20代前半のスタッフが、少し寂しそうにしていたのもあって(うちの常勤スタッフがみな30代だったのもある)、そういうのを見ているうちに、「あー、やっぱ若者呼ばないと、この人口減の壁を打破することはできないな」と思うようになった。

30代になっていくと家族を持つなど、なかなかこの山奥の地に移住という選択肢をすることは難しい。仮に少ない中でも移住したいと思う人がいるとすれれば、それは20代の時に訪れた強烈な感動体験が必要なのではないかと。それは僕を振り返ればそうだ。僕は19歳の時に、この地を訪れ強烈な憧れを抱いた。この穂高連峰と乗鞍岳を見ながら生活したいと。

それが13年経ち、実現したのだ。

だから、やはり若い時にこの地の景色を見てもらい、感動体験を生むことは10年後、もしかしたらここに住みたいと思えるきっかけになるかもしれないと思った。

そして、僕の時代よりも発想も生活も自由度ある20代の若者がそもそもすぐにこの地に住みたいと思えるようなそんな場所になったら、きっと乗鞍はみんなが笑顔になり、サステナブルな形が見えるのではないかと。

だから、僕は2019年にそれまでターゲットにしていなかった20代の若者をターゲットにすることにした。そして、若い人が乗鞍で事業をするようなそんなVillageにしていくことが僕の夢にもなった。

2.若者をターゲットにするために具体的にとった行動

そんな中で出会ったのが、まず金沢のグッドネイバーズのスタッフたちだった。代表の吉岡さんと仲良かったので、金沢からスタッフたちが遊びに来てくれたり、グッドネイバーズからスタッフが一時的に雷鳥のスタッフで働いてくれたり。そして当時ネーバーズインのスタッフのサゴちゃんと出会った。

サゴちゃんの周りには、新時代を生きる、僕にとって周りにあまりいなかった不思議な若者たちがたくさんいた。ノリのよい人間ボンドのさごちゃんが乗鞍に遊びに来てくれることになり、遊びに来た時にそういう若者を乗鞍に呼んでイベントをやろうということになった。

ぶっとび会と名付けたそのイベントは、変わり者(ぶっとんだ生活をしている)人たちを呼び、トークイベントをした。「常識というのは、変わり者が作ってきた世界。何か枠にはまる必要はなく、自分の心が喜ぶことをしていけば良い。いつかそれが常識となる日がくる」。そんなメッセージをそのイベントで伝えられたらと思ったんだけどね。

そのトークイベント自体は、集客が全然うまくいかなかったので、あまり人はこなかったんだけど、MTBとかみんなでやったりして、20代の若者もこの自然の良さに共感していた。

ちなみにその時来てくれたぶっどんだ人たちを改めて紹介します。

タビワライフ(オンライン出演)
Tessi 無人島の人
マエティー 教科書片手に世界を回った世界史教師
サッタ 海を漂う自由人
そうたくん バリスタ目指す理学療法士
しんのすけ さすらいのポーカープレイヤー

まあ今やっても面白いメンバーですね。

そして、会も終わって翌日まったり話をしている時に、Tessiが僕が失っていた若者感覚というのを徹底的にアップデートしてくれた。改めて世代の違いと感覚の違いに驚いた。

そして、日本人の若者をターゲットにこの乗鞍そしてゲストハウス雷鳥の良さを伝えるための動画をTesseiがプロデューサーとなり作ろうということになり、今一緒に中部山岳国立公園南部地域のプロモーションを作っている動画クリエーターのさとしくんとも出会った。動画のモデルにもタビワライフさんにも出演頂いたり。

制作した動画はこちら。

そうしている間に、若者と接する機会が増え、Twitterで情報発信しているいろんな若者の情報を目にすることになった。そして、存在は知っていたけれど、僕ら世代にはそんなに馴染みのないTABIPPOさんに共通の知り合いがいる人たちが多いんだなって思うようになった。

おそらく僕のような30代後半世代の学生時代の旅は、ネットメディアを調べて旅に出るなんてことはほぼなくて、情報入手先といえば地球の歩き方の本だった。そして、LCCもなかったから、今の旅好きや世界一周に行っている若者ほど気軽ではなかった。間違いなく今の方が情報が溢れ、気軽に海外に行けると思う。なので、TABIPPOさんがやっていることに正直疎かった。
今は若者の旅といえば、TABIPPOさんのメディアを見ることになると思う。

TABIPPOさんはほんと凄いので、僕のような世代でその存在をちゃんと理解していない人は知った方が良いと思う。OTAとか旅行代理店とか要らない。

そして雷鳥のPR動画の撮影が1月末でその後すぐにコロナがやってきた。

3.TABIPPOさんとの出会い

4月の緊急自体宣言で休業を決め、先の見えない中、あるツイートがタイムラインに流れてきたんよね。その時はTABIPPOさんのTwitterをフォローしているわけでもなく、社員さん含めスタッフさんとも直接繋がりをもっていなかったから、対してフォローもフォロワーもない自分のアカウントの中でも、接点が増えたフォローしている若者がいいねをしたのか、以下の記事がTwitterのタイムラインに流れてきた。

当時観光協会のPRメンバーでも、この先PRをどうしようかという話をしていた。のりくらを忘れないでほしい、せめておうちでのりくら気分を味わってほしいという思いで、のりくらのセツくんとあず美さんが中心となり「おうちでのりくら」という動画を配信していたのだ。

せっかく頑張って配信しているのだから、少しでもそれが多くの人の目についてほしいなと思い、このTABIPPOさんの企画を見た瞬間に、応募してみようと思った。

そして、応募締め切り後、TABIPPOさんのある好青年からとても丁寧なメッセージと共におうちでのりくらをTABIPPO.netに掲載したいというメールを頂いた。

それが、京大を中退し、TABIPPO初の新(卒)採用で社員となった、西脇謙志くんだったのだ。まだ入社後間もない超新人。

僕はいつも思うのだけれど出会いというのは、偶然のように思えるが、実は必然なんじゃないかと。何か目指したい理想があれば、それに向かって進んでいくと、日々の小さい決断は、いつの間にかその理想を実現するステージに立ち、その理想を目指す上で欠かせない人と出会っていく。

スペイン人に出会ったり、
乗鞍に出会ったり、この雷鳥という宿に出会ったり、
この乗鞍で様々なスタッフや人と出会ったり。

そして今回はTABIPPOさんと出会った。

実際掲載された記事はこちら

まだ一度も来たことのないTABIPPOさんが、こんな素敵な記事を書いてくれ、今まで届いていなかった若者に情報が届いてく感じがした。

次回に続く
次回はこのTRAVEL at HOMEの企画からTABIPPOの多くのメンバーに出会い共に乗鞍をワーケーション地としてブランディングしていくことになったストーリーについて記載します。

現在雷鳥ではスタッフを募集しています。興味のある方は以下に募集要項を記載していますので、ご覧ください。
スタッフ募集

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