今伝えたいこと なぜ人は山に登るのか?

令和2年度中部山岳国立公園南部地域プロモーション動画制作業務というのを、環境省の総合評価型企画競争で制作会社とのコンペを経て受注したのが10月2日だった。それから撮影を開始し、先日3月19日に動画を納品した。

今回先行してすでに動画が一部公開されているので、このブログを書いている。
今日は中でも一番時間をかけた「Find Your Challenge」という動画について。
(他のテーマでも動画制作しているので、また改めて紹介します)

まず先日、乗鞍岳で雪崩事故もあり、亡くなられた方には心から哀悼の意を捧げると共に、ご冥福をお祈り致します。

そんな中でこの動画を公開することは、少し躊躇するところもあります。
しかし、今様々な困難が多くの人の目の前にある中で、僕は動画クリエーターのさとしくんと、そして地元の様々な方の協力や環境省の協力を経て制作したこの動画を世の中の多くの人に見てもらいと思っています。

人生の喜びってなんだろうって考えた時に、僕は一つの要素として、「成長」を挙げたい。これまでの人類の歩みとは成長と冒険のような気がする。

何か新しいことできるようになった時、人間として少し深みが出てきた時とか、新しい自分がそこにいるようで、もしかしたら自分はもっと美しい景色を見れたり体験ができるのかもしれない、より多くの人を笑顔にできるような自分になれたのかもしれないと思う。

現状維持しているだけでは、なかなか成長できない。
しかし、現状(現実)を変えるとなると、それなりにパワーがいる。そのパワーが出せるかどうか。必ず遭遇する困難(リスク)に立ち向かえるかどうか。

人にはそれぞれのステージで様々な成長(挑戦)の場がある。

その先にある喜びを得るために、顔を上げて、一歩を踏み出し、それぞれの山を目指しませんか?

そんなメッセージが込められた動画。
インバウンド向けには、海外のアウトドアフィールドに負けない魅力が日本にある。その中心が中部山岳国立公園であることを伝えたいと思ってメッセージ性のある動画でPRすることにしました。

さとしくんが撮影した美しい、北アルプス南部の山々の景色と共にお楽しみ下さい。

まずはインバウンド向けに制作した動画なので下に日本語を記載しておきます。
(英語と日本語は表現に合わせて若干異なりますが伝えたいことは一緒です)
日本語版は夏に向けて準備する予定です。

Special Thanks
環境省中部山岳国立公園事務所の方々 特に担当の渡邊さん
Seth, Hannah Macllister (奥穂高岳登山キャスト・翻訳・ナレーション)
Brad M. Waters (乗鞍岳ヒルクライムキャスト)
Spencer Turner (乗鞍岳BCキャスト)
Anna Shabalova (槍ヶ岳キャスト)とAnnaさんを紹介頂いた金沢の吉岡さん
ヤマケンさん、ゆうしくん、ゆきさん (乗鞍岳BCガイド&エキストラ)
蓮くん(乗鞍岳BC撮影サポート)
マオさん(乗鞍岳ヒルクライム撮影サポート)
雷鳥&GiFTスタッフ
その他、登山道などで撮影協力していただいた、登山者の皆様

動画撮影・編集・音楽編集 戸田智 Satoshi_films
ディレクション・撮影サポートガイド・ナレーション文章制作 藤江佑馬
制作企画 有限会社ホテル雷鳥(ゲストハウス雷鳥

※動画(ドローン含む)はすべて国立公園内で関係機関に特別な許可を得て撮影しています。

Why do people climb mountains ?
なぜ人は山に登るのか?

なぜ人は山に登るのか?

巓まで長い道のりを歩まねばならない
重い荷物を背負わねばならない
リスクのある場所を通過しなければならない
一歩間違えば、命を落とすかもしれない
山登りは考えてみれば困難なことばかりだ
それでも、僕らは登りたいと思う
なぜなら美しい世界が待っているから
その美しい世界を見た時の喜びを誰かと共有したいから
登る前から僕らはその景色を想像してワクワクする

人生は山あり谷ありのロングトレイル
どんなトレイルを歩くのかは自分が決められる
アップダウンの激しい道を歩むのか
あまり勾配のない緩やかな道を歩むのか
トレイルの途中にあるどんな景色を眺めたいのか
一人で歩むのか、誰かとそのトレイルを歩くのか
途中では分かれ道もたくさんある
はじめからどちらに進むべきか決めてもいいし
その時の自分と向き合って決めても良い
すべての道が歩み始める段階からはっきりしているわけではない
予想もしないことは必ず起こると思って覚悟した方が良い
ゴールはとても遠くて最初はボヤけているかもしれない
歩みながらゴールを定めても良い
迷うことをできるだけ避けたいなら
目指したいと思っているゴールの途中にあるいくつかの通過点は定めた方が良い

それぞれのトレイルの過程で沢山の山場に遭遇する
果てしない道のりに歩みを止めてしまうこともある
時には長い休憩が必要な時もある
自分のスキルに見合わない道を歩んでいるかもしれない
行き先を違えて、戻らなければらないこともある
迷ってしまうこともある
それでも僕らはどこかに必ずある喜びに向けて次の一歩を踏み出す
その一歩を踏み出す勇気がほしい
一歩を踏み出す自信がほしい
困難を乗り越えた時の新しい自分に出会いたい
新しい自分の目の前に広がる景色を眺めてみたい
達成した喜びを誰かと分かち合いたい
僕らはいつもその喜びを探し求めている
成長は困難に挑戦した結果得られる人生の喜びだ

ふと周りを見渡せば、僕らの目の前にはどんな時も挑戦できることがある
やらない理由をつけているのは自分であることはわかっている
はじめは小さい一歩でもかなわない
まずは想像してみる
一歩を踏み出した先、そして挑戦の先にある景色を
未知なる自分、未知なる世界を想像するとワクワクするだろう
しかし、挑戦の過程では必ず困難に向き合う時がある
困難を乗り越えるためには、積み重ねてきた自信と経験が大事だ
だから、小さい挑戦から少しずつ積み重ねていこう
その積み重ねが、やがて大きな困難を乗り越える力となる

そして乗り越えた先に、また次の新しい山を見つめる
その山の向こうはどんな喜びが待っているのだろうか
成長した新しい自分は自信がつき
また新しい世界を目指し次の挑戦がしたくなる
それがどれだけ困難なことかわかっていても
その先にまた大きな喜びがあるから
登山とは人生そのものだ
そんな人生の喜びを得られる挑戦の場がここにある
The Japanese Alps
Chubusangaku National Park

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