NZの旅③ Kepler Track & Milford Track

NZの旅の最後のブログ。
実は90%はすでにNZを出発する前にすでに書き終えていたけど最後がまとまらずになかなか投稿できずにいました。遅ればせながら旅の最後のブログです。

【11月30日】
この日は1.5時間歩くだけで最初のキャンプサイトに着くことができるので、テ・アナウのYHAを14:30に出発する予定としていた。実はそこでテカポのバックパッカーズでちょっと知り合いになった学生のK君と再会していた。時間があったので彼と少しYHAのラウンジで話をしていた。
彼はT大の建築関係を専攻している4年生だが、今年は1年休学していて、NZに確か6週間だったかな?来ているそう。彼は自転車もやっているらしく乗鞍にも何度か訪れているとか。Raichoを訪れたT大生の写真を見せたら知り合いもいた。

いいな。自分も今あの頃に戻っていたら、絶対ストレートに就職なんて道を選ばなかったと思う。戻れるわけないので、たら、ればの話をしても仕方ないのだけれど。なぜ、こんな話をしているかというと、実は自分の今後やりたい事の一つに、高校生や大学生にバックパックの旅を支援したいという想いが最近フツフツと湧いているからだ。そしてできれば今回のNZで経験したような人のいない大自然の中に身を置くということ。

この話をはじめたら、止まらないのであと少しだけにしますが、日本という狭い世界の中でいろいろ悩む前に、さくっと広い世界を見れば良い。Sくんはすでにいろいろな国に行っているようだが、彼が見ている世界は僕が見てないものも見えていて、素晴らしい感性を持っているだろうと思う。自分に素直になり、そのまま突き進めば良いと思う。彼みたいな若者が多くいると、将来は明るいと思う。

日本の20代のパスポート保持率はなんと5.9%、日本人にしても24%。
先進国最下位。いつまで鎖国してんだかって感じだ(笑)
良い意味、だからこそ独自の文化があるのかもしれない。その独自の文化は海外の人から見たら価値があるものかもしれないが、それに縛られていたら日本人の幸福度は上がらず、自殺率は高いままでしょう。

この辺にしておきます。

一回りも年の離れたK君がバスに乗るまで見送ってくれて「良い旅を」と言われてめちゃくちゃ嬉しかった。

16時にはKepler Trackの最初のキャンプ地に着いていた。

このキャンプ地最高なんだけど、とにかく蚊が多くて、それでここで前回のブログを書いた。

そして、ここからは動画にまとめてすでにFBでシェアしているので、そちらで(手抜き)笑
写真アップロードして一つずついろいろ書くより、動画はimovieで20分くらいでできるし、実はこちらの方は楽だったりする。

【12月1日】
【12月2日】
Kepler Track

こちらもNZのGreat Walkの一つ。稜線歩きがとても気持ちが良いという評判のTrack。
その通り、どこまでも続く稜線歩きはとっても気持ちよかった。ただ、キャンプ2泊のルートだと2日目に10時間歩かなければならず、それが結構きつく、3日目も8時間歩き、最後はヘロヘロになってしまっていた。60km弱を2泊3日で歩くのだが、実は最終日はトレランの大会があり、1位は同じルートを4時間半でゴールしてしまったという。。。

【12月3日】
【12月4日】
【12月5日】
【12月6日】
Milford Track
今回の旅のメインはこのMilford Trackだった。2014年のGWにマチュピチュに行く時に迷ったのが、ニュージーランドとタンザニア&ケニア(キリマンジャロ)だった。このMilford Trackは世界一美しいTrailとしてとても人気があった。昨年もタスマニアに行く前に実はMilford Trackを調べていただが、3ヶ月前にしてすでに山小屋はNZの夏のシーズンの予約が取れない状況だった。Milford Trackはキャンプはできず、必ず山小屋に宿泊が必要となる。個人ウォークの場合は1日40人ほどしか入れない。日帰りのガイドウォークや宿泊を含めたガイドウォークもあるが、それは同じ山小屋ではなく、ガイドウォーク専用のロッジに宿泊する。今回自分は、昨年のようなことにはならないように、予めDOC(日本の環境省のようなところ)にコンタクトを取り、いつ頃予約開始になるかをこまめにチェックして、予約開始当日に予約をした。しかし、その予約オープン時にこの11月末から12月末にかけては、いっきに予約が入り、希望していた日程が予約を取れない状況で、今回旅の最後にしかもタイトな日程でMilford Trackとなってしまった。

FBにも書いたが、一番のメインのMackinnon Pass越えの日に限って暴風雨となってしまった。なので風景という意味ではどんな美しい峠越えができたかはわからない。ただ、そこまで、その後のTrailはRain Forestならではの美しい魔法がかかったようなTrailを歩くことができたし、雨だからこそ、1000mを超える標高から、険しい斜面を一気に降ってくる多くの名もなき滝を見ながら歩くことができた。

そして、何よりも素晴らしいのは、この個人ウォークで3泊4日、偶然日程が重なった世界各国から来たHikerと一緒の時間を過ごせたことだ。もちろん、それぞれの日に、何時に出かけて、どういう時間で山小屋までたどり着くかは個人次第。しかし、抜かしたり、抜かされたり、休憩の時に会ったりしながら、お互いを励まし合いながら次の山小屋を目指す。そして山小屋に着いたらお互いを讃え、その日あったことをシェアし、休憩し、それぞれが夕飯の支度をして、同じテーブルになった人たちとご飯を一緒に食べ、旅について語り合ったり、カードゲームをしたりと、本当に素晴らしい時間を共有することができた。日本人というカテゴリー分けをするのであれば、自分一人であったが、何カ国が集まったかは数えてないが、皆、自然が好きで、冒険が好きなただの人(homo sapiens)だった。

【12月7日】
Milford Soundからクライストチャーチ
旅の最後は2時間ほどのMilford Soundのクルーズを楽しんだ。乗鞍生活も含めて久しぶりに海を見た。

フィヨルドの海に流れ落ちる滝に虹がかかっていたり

アザラシちゃんを見たり

落ちてくる滝に打たれ

美しい景色を見て

NZに来てはじめてハイキングではない観光をした。

【12月8日】
クライストチャーチ・オークランド・成田
なんとDelayが発生し5時間オークランドで待機することに。そこでこのブログをほぼ書いた。
ウトウトしながら書いたり、Guesthouse Raichoの予約処理をしていたら、あっという間に搭乗時刻になってしまった。

さて、17日間の休暇が終わった。

NZは日本の国土の約4分の3の広さの中に470万人しか住んでいない。そしてNZの歴史はマウリの先住民族の歴史もあるが、NZとしての国の歴史はまだ130年ほどしか経っていない。日本は国土の70%が森林ではあるが、歴史の長さ、人口の多さから、日本のどこへ行っても、人の気配を感じてしまい、また歴史の中で自然に人間の手がかなり加えられているところがほとんどであり、本来の自然の姿を見ることはなかなか難しい。NZの自然に触れ、本来の自然(地球)の姿を見れたことが一番の収穫だ。これからもっと世界のそういうところを探したい。アラスカとか南米、日本にも知床とかがそうかも。

人は自然の一部、だからこそ、自然の中に身を置くと本当に気持ちがよく、素直な気持ちになれる。しかし、いつの間にか、多くの人は、そういった自然の世界から遠ざかり、人工的な物で囲まれている生活をしている。便利っちゃ便利だよね。年を取ったら逆にそういう便利なところで生きたいと思うかもしれない。でも心の安定度とか、豊かさを育むという観点では、絶対に自然(本来の自然)に囲まれていた方が良いよね。

もう一つ、地球規模では人口は爆発的に増えているが、日本は減少傾向にある。私は実はそれはとても良いことなのではないかと思っている。日本は国土に対して人が多すぎだと思う。

乗鞍に来てなんとなく気付いていたけど、
人がいないってことがとても価値がある。特に人口密度の高い日本は。

人は一人じゃ生きていけないから、もちろん人間社会の中の一員となって、支え合って生きていくんだけど、日本の街は人が多すぎる。人に酔う。新宿とか気持ち悪いよね(笑)。

実は帰りにちょっと用事があり、小学校2年生まで住んでいた千葉の佐倉の西志津ってところにちょっと寄ったんだけど、あまりの変わりように浦島太郎状態でした。とてつもなく家が増えていた。小さい頃遊び回っていた場所は家が立ち並び、緑がほとんどなくなっていた。駅から20分くらい離れているところなのに、なぜあんなに家が立ち、そこに住みたいと思う人がいるのかほんと理解不能。船橋の兄の家で1泊したので、京成線、東葉高速線、総武線などに乗ったが、その車窓から見える景色は建物だけでした。首都圏って恐ろしいほど人がいるし、自然がない。あっても人口的なほんの一部の樹木。1年を通して首都圏に住み続けるなんて、自分にはもうできないと改めて思った。1年のうち1ヶ月とかなら大丈夫だと思う。

NZのクイーンズタウンは3万人の街だけど、それでも多いと感じたほど。ワナカやテアナウくらいの街が最適だと思った。

ワナカは7000人。自分はワナカのような街を日本で見たことがない。しかもNZって隣の街まで1時間くらいは余裕でかかる。日本は1時間車で走らせたら、首都圏なら余裕で500万人くらいの街を通りすぎているよね。

ここで大事なのが、住んでいる人だけでなく、観光客ともバランスを取る必要もある。スペインやイタリアの観光地では、観光客が増えすぎてもともと住んでいる人たちの暮らしが崩壊しているなんてことも聞かれる。そういった意味でいうと、クイーンズタウンは微妙だなと思ったけど、ワナカとテ・アナウは本当によかった。オークランドやクライストチャーチはちゃんと街を見ていないからわからない。

そう考えるとやはり、乗鞍はポテンシャルが凄い。よくぞこんなところ残ってました、ってことにこれまた改めて気づきました。
ポテンシャルと言ったところが味噌で、今のままでは人口減少の波に飲まれて、廃れてしまうでしょう。また観光面においても戦略が必要だなと。

そして、私は今回、NZの大自然の中でたっぷりと我に返り、一人の貴重な時間を頂くことができ、とりあえず乗鞍移住後の10年、今から8年先までのだいたいの道筋を立てることができました。20年先、30年先もぼんやりと。

今回の旅に行くことができたのも、Raichoを訪れてくれたゲストの皆様、スタッフ、家族、関係者の皆様、そしてリノベーションを丸投げしてしまった、大工さんや設備屋さんたちなどのお陰です。旅で得たことを何かしらで恩返しできるよにしてきたいと思っています。ありがとうございました。

休暇という観点で言えば、17日間は自分の中ではまだまだ短いと思っています。1年の中で1ヶ月連続で旅に出れるようにしたい(3年先)、さらにそれが年に2回(5年先)。ってことで一部10年先プランを暴露したところで、今回の旅のブログは終えます。お読み頂きありがとうございました。
NZの旅①
NZの旅②

最後に、今年は12月中旬にして近年にないくらい良い雪のコンディションで冬のアクティビティーを楽しむことがすでにできます。別にアクティビティーをしなくても、温泉に浸かって、暖炉で温まりながら雪を見るのも良し。人がいないのでほんと最高ですよ。
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2017 NZの旅 ② ワナカ-Mt Aspiring-クイーンズタウン-Routeburn Track-テ・アナウ

旅は半分の折り返し地点にきました。
今日はKepler Trackの最初のキャンプサイトに滞在。Lake te Anauを挟んで反対側にテアナウの街があるせいか、Wifiが繋がったのと、湖の近くのせいか、蚊が多くて外にいると刺されまくるので、おとなしくテントの中でまったりブログを書くことにしました。この旅のブログも書けてあと2回。きっと1回になると思うけど。

【26日】
ワナカ-Mt Aspiring-クイーンズタウン

ワナカで2泊してそのままクイーンズタウンに行こうと思っていましたが、Mt.Cookの氷河が忘れられず、もう一度氷河を見たくなり、ワナカから車で1時間のMt AspiringにあるRob roy Trackに行くことに。
途中から未舗装道路となり、ほとんど車も走っておらず、広大な羊と牛の放牧地帯が広がっていた。

Trackは深い森に入るところからはじまった。これまでのTrackはほとんど樹木がなかったので、森林の心地良さを味わいながら歩いた。

歩くことだいたい1時間半くらいでLower view Pointに到着
氷河から流れ落ちる滝と圧倒的なスケールの滝にこの時点で感動。しかしさらに先にもう一つView Pointがあるので30分登る。
途中に綺麗な清流の流れているポイントもあった

正面に自信がないので、背中の写真が多いですが、これから出てくるものもほぼセルフィー(自撮りタイマー)(笑)

そしてView Pointに到達

日本の山でもどこどこ雪渓が氷河であることを確認した、みたいな研究論文が出ていますが、雪渓でいいじゃんって思ってしまった(笑)

心置きなく氷河を堪能し、一路クイーンズタウンへ3時間ほど車を走らせた。
クイーンズタウンの街の写真は撮ってませんが、アクティビティー天国とでもいいましょうか。とにかく遊びが盛りだくさんな街。
今回はハイキング三昧という計画なので、他のには見向きもしてませんが、次回は水物や空物のアクティビティーを必ず入れようと思った。
レンタカーの返却や2泊3日のRouteburnに向けた買い出しやら、足らないキャンプ道具を探していたらいつの間にか時間は過ぎ、街は雰囲気だけ感じた。
有名なハンバガー屋っぽいところが凄い行列だった。そんなに美味しいのかと少しだけ食べたいと思ったけどスルー。

【27日】
クイーンズタウンからRouteburn Track

朝一YHAの目の前ピックアップでRouteburn TrackのはじまるRouteburn Shelterへ。

随分とオシャレなシェルター(避難小屋)だ。
そして2泊3日のアドベンチャーがはじまった。

美しい森の中と清流を渡るいくつかの吊り橋を抜けていく。日帰りツアーはだいたい途中の清流までで引き返していく。そこから先はほとんど人に会うことはなくなった。そこからがRouteburn Trackのはじまりだった。

自然が若いと感じた。太古の世界にタイムスリップしたような感覚になり、自然からどんどんパワーをもらえる感覚になる。
そしてたどり着いたのが、Routeburn Flats Campsite。

ここは毎日10張りしかテント泊が許されないところ。自分が着いた時には、1張り。その後夕方にかけて10張りとなった。話を聞いたところによると、1ヶ月前で予約ができたというグループもいた。自分はRouteburnについては3ヶ月前の予約。Campsiteだけでなく側にHut(山小屋)もあり、こちらも最大20名ほどが宿泊ができる(要予約)。ただ、この日は満床ではなかったと思う。
NZと日本の山小屋の違いについては、それで1つのブログが書けてしまうほど。絶対参考にした方が良いと思うので、何かの折にまとめて書きたい。

このFalts Campsiteは最高に素晴らしい。どこか別世界の入り口に10張りの人しかいない。設備が整っているとかそういうところではない。とにかくキャンプというものの原点がここにある気がした。

テントを張ってお昼をゆっくり食べてもまだ14時頃だった。実は上の写真の奥にNorth Branch Trackというのがあった。山小屋に置いてある紹介には、自分が行きたいところまで行けば良いと書いてあった。ちなみにNZのこの時期の日没は21時頃。時間的には余裕がある。

そして、Back country skillが必要だと。
ん〜、行ってみたい。と思い、行けるところまで行ってみることにした。

やばかった。
なんてゆうか、人がほとんど踏み入らない場所って、こういう雰囲気なんだっていうのを感じた場所だった。
乗鞍の奥千町もかなり秘境なんだけど、やはり歴史と少し離れたところに街の気配を感じるところがあった。しかし、ここはそういうのを一切感じない場所。あるのは地球の本来の姿。だからこそ、写真では伝わらないけど、何度も自然というものの生きている気配というか、神の姿を感じた。ロードオブザリングの映画の作者って絶対こういうところ来ていると思った。
この写真よく見るよ萌芽更新3回しているのがそのまま残ってて、要するに3世代に渡って木から木が生えているのがそのまま見える。
この不思議な太古の森を抜けるとそこは神の栖のように思えた場所だった。

さらに奥に進むとさらに凄いパワーを感じた。

それを伝えたくてこの写真を撮った。
ここで僕は自然と一体になった気がした。

この先にもまだTrackと言えるような言えないような跡があるが、すでにパワーを感じすぎていたし、疲れもあったのでこのまま引き返した。旅人と少し会話をして(全員西洋人)、彼らは映画に出てくるようなキャンプの楽しみ方をしていた。自分は疲れていたのもあり、まだ明るい20時過ぎには寝てしまっていた。

【28日】 
Routeburn Track

朝の気配と小鳥の囀りで、自然と目が覚める5時。テントから出るとやはり美しかった。


朝靄って不思議だ。次の日もそうだけど、朝って一番神が姿を現す時なんじゃないかと思う。
もののけ姫のデイダラボッチを思い出した。

この日は800mほど登り、8時間歩き続けなければならかった。周りはまだ準備をしていたり寝てたりしていたが自分はキャンプサイトを7時に出た。

山はやはり朝が一番美しい。朝日に照らされた山々を見ながら登っていく。
途中、Routeburn fall hutを通過し、高山帯に入った。この辺りは800m付近が森林限界。

高山植物や美しい山の景色に魅了されながら、標高1250m付近にあるピークのHarris saddle(Shelter)を目指した。


Lake Harrisに魅了された

11時にHarris saddleに到着
そこからさらに200mほど登ることもできたが(往復2時間)、まだ雪もあり雪崩の危険もあるためTrackはCloseされていた。そしてこのあとさらに4時間は歩くことになるのですでに素晴らしい景色を十分に満喫していたので、行けたとしても行かなかったと思う。

ここから次のキャンプ地のLake Mackenzieまでは美しい稜線歩き。

ただ永遠に続くんじゃないかってくらい長かった。

眼下にLake Mackenzieが見えてきた。そこから一気に降る。

樹林帯に入り、乗鞍の原生林の小径のようなところを歩く。
そして、Lake Mackenzie Campsiteに到着。こちらにもHutもある。

こちらも10張り限定のキャンプサイト。Hutは湖の別のところにあるため、この湖畔は10組限定の湖畔でもある。ほとんどの時間が独り占めできる。
同じ経路から来る昨夜あったメンバーも数組到着、反対側から来たメンバーも到着し、また少し夜の宴となったが、自分はまた疲れていたので20時には眠りについた。

【29日】 
Routeburn Trackからテ・アナウ

朝、また自然に目覚め、何かに誘われるように湖畔に向かった。
日の出前で誰もまだ起きてなかったが、そこにはまた神が現れた気がした。

朝飯を食べ、起きてきたメンバーに景色が綺麗だよと教え、パッキングも整えて出発前にもう一度湖を眺めた。

歩いてすぐ、肩と腰にかなり疲労感が溜まっていることに気づいた。
ここからまた一つ山を越えなければならなかった。バスの時刻もあったし、早めについてテントを乾かしたかったので足早に最後のRouteburn trackを歩いた。途中カメラに収まらない間近で見られる160mくらいの落差のある美しい滝を通過し、3時間ほどかけてLake Howdenに到着。

ここには、Routeburn Trackの反対サイドから来る日帰りツアーなどの人たちも来ていた。付近には他の湖や別のTrackにも通じる道もあった。ここから先のThe Divideまで(約1時間)は人も多く賑わっていた。

今回の旅の2番目にメインだったRouteburn Trackが終わった。
山小屋もあるのでテント担ぐのが負担であれば、山小屋泊もできる。ただし、寝袋は持参だ。また食事は全て自炊。
このRouteburnの2泊3日かなりのオススメ。そしてできればキャンプをしてもらいたい。

3日間、どっぷりと自然に浸かったことで、自分の中でいろいろなことが整理され、自然からパワーをもらった。
Rob roy TrackRouteburn TrackMt Aspiring National Parkにある。
まだまだ行きたいところが山ほどある。次回の楽しみに取っておこう。

今はKeper Trackがはじまったが、ここはここでまた別の美しさがある。明日の稜線歩きが楽しみだ。

ではまた次回。
ここまでお付き合い頂きありがとうございました。

前回のブログはこちら

2017 NZの旅 ① 松本-テカポ-Mt Cook-ワナカ

出発してから4日経ってしまいました。
実はちょくちょく書いてたんですが、話が発散して何が言いたいのかよくわからないブログになっていたので、あまり考えずに旅を中心に書くことにして書き直すことにしました。

【22日】
雪降る中で小番頭(甥っ子)と一緒に出発、乗鞍観光センター7:25発に乗る。

旅の最初の目的地はまだ1泊しか泊まったことないけど、日本で一番好きなゲストハウス、松本ゲストハウスタビシロ。オーナー小澤さん、スタッフちえちゃん、いつもありがとうございます。

まだゲストハウスを体験したことない方はタビシロをオススメします。
出来たばかりのスノーシューのパンフを渡して、急いで松本発10:20,新宿行きのバスに乗る。

新宿で山手線に乗り継いで大崎駅へ。

昔はこういうビルが職場でしたが、今では考えられない。。。
こんななんか人工的な巣のような場所では自分はもう仕事はできないとつくづく思いながら、大崎からWILLER EXPRESSで成田空港へ。
なんと1000円!!!!(めっちゃオススメ)

【23日】
成田からニュージーランド航空のオーバーナイトフライトでオークランドへ。9時間。なんと、乗鞍高原から成田空港=成田からオークランド=9時間!!!!(笑)
オークランドで入国審査に時間取られてたらクライストチャーチ行きのトランジットにギリギリの時間に。
ニュージーランドは持ち込み制限が激しくてね。知ってましたけど、キャンプするので仕方なくしっかり申告してしっかり時間取られました。

クライストチャーチでレンタカーを借りて、そのままレイクテカポへ。
とりあえず有名な教会で写真撮影。湖の色が綺麗すぎる。

ルピナスの花が咲き乱れてました。

テカポではW社の後輩(名前と話はよく桃から聞いていたが、実際ちゃんとしゃべるのは初めて)と会う約束をしていた。

ハネームーンの幸せそうなお二人に幸せをおすそ分けしてもらって、名物サーモン丼を食べる(写真なし)

夜は同室の韓国人の美女2名が星がみたいというので、車でエスコート(笑)
ちなみに、テカポ周辺は星空で有名でほぼ新月状態でしたが、星の綺麗さは、乗鞍高原の新月付近の方が綺麗でした!!!!!!!

【24日】
Hooker valley track(Aoraki Mount Cook National Park)
はじめのハイキングはMt.Cookで氷河を見ることに。実は昨夜星空を見た韓国人の美女と一緒に(笑)

氷河はアンデス山脈の氷河をペルーのマチュピチュ行きの電車の中で見て以来、間近でみるのは実ははじめて。

カールは日本でも何度も見ているけど、なんてゆうか規模が違いすぎました。圧倒、圧巻。言葉を失う美しさ。


氷河が削って作られる自然地形の虜になりそう。もっと氷河に近づきたい、次回行くぞ!!!!

その後、車でそのまま美女と一緒にワナカへ。
このワナカ、9月に留学でニュージーランドを訪れていた大学4年生のゲストから教えてもらったんです。
「ニュージーランドに行くなら絶対ワナカに滞在してください」と。その言葉を信じて来ましたが、ここ最高です。

大人がみんな遊びまくってて、ゆったりと時間が流れ、景色が美しくて。。。

ここに将来お家が欲しいと思いました。こちらは今夏になるところですが、冬も楽しそうだし。
街に着いたらまずスーパーに寄るのは節約旅の鉄則。

夜を美女と一緒に食べて明日からは別の行き先ということでお別れ。

【25日】
Roys Peak Track
このTrackはThe best day hike in New Zealandにも選ばれているTrack。YHAワナカから車で10分のところにTackの入り口がある。


朝とお昼ご飯ようにサンドウィッチを。これ昨日もやってます。やっぱりキッチンが広いといいですね〜。Raichoももっとキッチン広くしたいな。

Roys Peak Track、想像以上にちょっと疲れた。

往復5-6時間の工程で、自分は山頂でランチをゆっくり食べたけど5時間で戻れました。こちらのTrackそれなりに人が登ろうと来るのですが、半分くらい舐めていて、途中敗退していきます。欧米系99%でした。
山頂で出会ったフランス人のとても仲良しな3兄弟
日本人のツアーコースには入らないのでしょうね。てか、空港でも日本人のツアー旅行の人たちがズラズラいました。主に中高年と女性グループ、新婚さんのようなカップルですね。いつ見ても不思議な光景です。

ニュージーランドは森林が少ないという印象。これ放牧のためですかね。豊かな植生という観点では、少し寂しいですが、その分、見通しが良すぎて、風景が最高に綺麗。まさにニュージーランドの山の風景という感じです。インスタ映えしまくりな写真が撮れます。


このTrack、最初にトイレがある以外は戻ってくるまでトイレがないのでそれだけ注意してください!!

戻ってきてまたスーパー寄って、洗濯してたら17時を過ぎていたので、そこからお腹すいていたので晩飯を自炊。
AUSもそうでしたが、NZも牛肉や安いですね(安い肉はどんな育て方しているか不明ですが)。ガッツリステーキにしました!!

もう4日間が過ぎてしまいました。
今夜はゆったりブログを書く時間があります。
明日はクイーンズタウンに行って、次のTrackの準備。いよいよこれからキャンプを含めた数日のTrackがはじまってきます。
はじめは、、、Routeburn Track 楽しみだ。
Routeburnから帰ってきたらブログかけるかな??

では、興味があれば、引き続き旅ブログにお付き合いくださいませ。

乗鞍は今年は雪が早めに積もって、近年にはなかった最高のコンディションでオープンできるかも!!
こちらもチェック!!
Mt乗鞍スノーリゾートで遊ぶ

リクルートスーツを着るのを辞めません?

晩秋の乗鞍高原、カラマツの美しさに目を奪われ、それももうすぐ終わってしまう寂しさも感じています。

先日、映画、ブレードランナー2049を観ました。
映画が終わったあと、いろいろ考えてしまって、その場からすぐに立てませんでした。良い映画とか、感動する映画とか、楽しい映画とか、そういうカテゴリーではない深い映画です。娯楽を求めにこの映画を見るのであれば、オススメしません。

この映画を観て、いくつか感じたことがあります。
その一つが今後の仕事について。

なので今日はこれから就職活動しようと思っている学生へ、また転職を考えている方や今の仕事に迷いのある方に「一つの」考え方、見かたをお伝えできればと思っています。

私は一般的なこれまでのような就職・転職の在り方はそろそろ終わるのではないかと思っています。

いきなり少し強烈なこと言いますが、
どこかの合同就職説明会に出店している企業、ヨーイドンで始まる就職活動で学生を募集する企業は、ほぼと言って良いと思いますが、企業側は学生や転職してくる人を単なる労働力としてしかみていない。企業側はそう思っていないというか気づいてないことも多い。きれい事は沢山ならべるけれど、日本の多くの企業は利益を出すための歯車を回すための労働力を探しているだけなのではないかと思います。もちろん、今の社会においては、それがないと社会が回らないというのも事実です。
就職して、新人研修という名の洗脳期間が終わり、人事部主導の希望は一応聞くけど結局勝手な配属決定で仕事をはじめる。これは、ただ企業側が学生なり新人を仕事をするロボットとして雇っているにすぎません。学生側も同じ服来て、同じような対策して面接などして、自分から経営者にとって都合の良いロボットになっているだけです。

先日もとある経営者が集まる会合でスタッフを雇うという話になった時に、ある経営者が新卒が良いと言ってました。

「新卒は真っ白でしょ、何も不純なものがないから新卒が良い」

私は愕然としました。
要するに、経営者が自分色に染められるってことですよね。。。

前の会社でもある方がこんなことを言っていたのを覚えています。

「新卒で就職するということはRe-bornだ」

その時は年上の人の言葉を真に受け、そうだなと思ったのですが、今となれば怖いですよね。企業が個人を新しい人物として飼いならしてくと言ってるようなもんですよ。

これからは自分の個性や得意なこと、自分のもっている技術との単純なマッチングになると思います。だから、学歴とかほんと一切関係なし。
その人と企業がマッチングするなら中学生だって仕事ができる時代だし、中学生で起業した、なんて人も出てくると思います。
歯車になるような仕事はロボットや人工知能に変わり、その人がやりたい仕事と、企業が求める仕事が重なる時に、そのままその仕事をやってもらうような感じになっていくと思いますね。
しかも、個人は何社とも契約を結んでいる。なんて人もいるでしょう。それは雇用という契約ではなく、結局ビジネスなんですよね。自分のもっている特徴や技術、時間で企業と契約してお金をもらうというビジネス。

学生のみなさん、リクルートスーツを着るの、辞めません?
それを求める企業はこれから時代遅れになると思います。採用活動でそのリクルートスーツを着て、企業からは個性を見せろと言われるけど、それは使える人間かどうか判断されているだけですから。企業に雇われてからは結局ほとんど個性は見せられません。リクルートスーツを着ているあなたは、私は個性のない、まっさらな人間ですので、自由に染めて下さいと自分を差し出しているようなものです。ただし、自分が労働力としてでも生活のためにお金を得る必要があるならもちろんそういう選択肢もありです。またその労働を一つの過程として次のステップに踏みたいとかそういう理由であれば全然ありだと思います。

仕事とは何か、それは本来自分が得意としていることややりたいことであるはず。そして仕事よりもまず大事にしたいのは、個人の価値観なりライフスタイル。それがあってこそ仕事があるはずです。しかし、今の日本の企業で雇用されるとまず、企業の都合、そしてその企業の仕事が先に来てしまいます。新人のうちは様々な経験を積んで、成長して、いつかはやりたいことができる、なんていうのも全部企業側の単なる都合。ただし、今の会社や仕事が完全に自分とマッチングしているなら問題ありません。

これからの時代は、先ほども言いましたが、

「個人が企業もしくは個人と個人ができることで契約を結ぶ」
「個人で事業を起こす」

という形態になるのではないかと思います。
そこには雇用という観点ではなく、ある仕事としての契約です。

もし、自分がやりたいことがあってもすぐにできないのであれば、その理由はなんですか?

専門知識・技術が不足してますか?
プログラミングなど何かの技術ですか?
コミュニケーション能力ですか?
お金ですか?

このようなそれぞれの理由に向き合うしかないですよね。
企業でそれを習得するのも一つの方法。でもそう思っている(習得する)ことが大事です。ちなみにお金であれば、もちろん最低限は必要ですが、しっかりとビジネスが成り立つ計画が立てられれば資金を得る方法はいくらでもあります。お金を問題にしている人がいれば、それは単にまだ自分に自信がないだけ。

ちなみに私の場合は、就職=「一人で稼げる力を習得する」でした。
過去のブログにも記載がありますが、早く稼げるようになりたかった。また一人で起業しても軌道に乗せられるような自信を得たかった。一歩引いた目で会社を見れていた部分もありますが、洗脳されてしまったこともたくさんあります。ただ、一つ言えることは、企業に勤めるのは、10年くらいかなと就職活動をしながら考えていました。就職活動の時に自己分析をやると思うのですが、そのノートの人生計画の中には、30歳で退職し、32歳くらいで温泉宿をはじめると書いてあります。少し時間のズレはありますが、だいたいそんな感じになりました。
なので、営業職で携わる様々な仕事は、起業にはどのような観点で役立つのかをいつも考えていました。だから、自分の興味がない仕事でも、その観点(起業)で興味を持つようにしていましたね。そういう意味で自己分析(自分を見つめ直すこと)をしっかりやった就職活動という部分はよかったのかもしれません。

ちなみに何度も言いますが、前の職場にはほんと感謝してます。
入社から5年目くらいまではベンチャースピリットで沢山の良い経験をさせてもらえ、それが自信にもつながったので、ほんとに感謝しています。

ここで5年目と言ったのには理由があり、5年から10年目ももちろん様々な経験を積みましたが、もしかしたら、5年目にはすでに必要な力は得ていたかもしれません。それほど充実した5年間でした。ただ、最低限のお金を得るという意味で、私は3年目まで湯水のように稼いだお金を使って貯めてなかったので(笑)、資金を貯めるという意味では10年必要だったかもしれませんが、それも今思えば、借入が増えたかもしれませんが、資金を得る方法はいくらでもあったなと思います。そして、私の中の10年という人生計画のノートが邪魔したかもしれません。そして私も、安定というものを手に入れたいという想いももちろんありました。そのまま勤めていれば、ある程度の年収を得られて、それなりの生活が保証されていた、と当時は思っていましたから。今となればそれは安定でも保証でもなんでもなく、ある線路を歩いている安心感だったのですが。

さて、ここまで偉そうなことを言って、自分の会社はどうなんだろ。
すみません、その理想に近づけるように努力している最中です(笑)
なので私の都合になってしまっているところも多々あります。。。すみません!!もう少し時間を下さい(笑)

自分の会社の場合、前回のブログにも記載しましたが、週3日(年156日)勤務という時間で対価を得て最低限の生活のお金を得たいと思っている人、そして旅人へのおもてなしや様々な価値観を持つ旅人との出会いに興味のある人というのがスタッフとして集まるといいなと思っています。そして一番大事なのはやりたいことは別にもあり、そのやりたいことは週3日以外の部分でどんどんやってもらったり、技術なりを習得してもらい、それに自信がついたり、最低限のお金が必要ないくらいになり、この雷鳥での仕事が必要なくなったら、その道にどんどん突き進みたいと思っている人です。なので、一つのステップとして、やりたいことの準備期間として、ここで仕事をしてもらえたら良いなと思います。そういう人が集まると、お互い刺激しあって、面白い何かが生まれる可能性もありますよね。もちろんこの仕事が好きであれば、複業の一つでその後も続けてもらっても構いません。私は旅人と交流するのはとても好きなので、複業の一つとして一定期間続けると思います。

なぜこのように考えるか、、、それは今のGuesthouseの仕事を解体すると、
旅人のサポート、朝食準備、そして一番労力がかかるのが掃除です。大規模宿泊施設で分業しているわけではないので、どれか一つやれば良いというわけではなく、全部やらねばなりません。
もちろん、掃除のスペシャリストになりたいと思っているなら別ですが、なかなかいないはずです。もしいらっしゃたら雷鳥はウェルカムです!!
旅人のサポートや、料理が好きなら朝食の提供はやりたいこととしてできるかもしれませんね。でもそれだけというわけにはどうしてもいきません。なのでどこかしらで我慢が必要になります。その状態は不健全であり、続けるべきではありません、なので雷鳥はステップとして捉えてほしいと思っています。

ちなみに、私の場合ですが、新しい時代に合う湯治宿をやりたいという思いは今も変わらずにありますが、掃除を毎日やりたいとは思っていません(暴)
そして、その新しい時代に合う湯治宿が少しずつ形になって、理想が近づきつつある中、やりたいことは沢山あります。

Guesthouseをやっている今の若い人も、ずっとそのままGuesthouseの実務の仕事をやっていたい、って人は少ないんじゃないかと思います。またこれからゲストハウスをやりたい人も、いろんな視野があった方が良いと思います。
そして10年後20年後、掃除という仕事はあるのでしょうか?
フロント業務は必要でしょうか?
きっとチェックイン・アウトはぼぼ機械的になるでしょうね。すでにいくつかのホテルではそうなってますよね。
人と人の出会いやコミュニケーションという観点(旅のサポート)は若干残るかもしれませんが、その他の今のGuesthouseの仕事は、ほぼ無くなっているかもしれませんね。それくらい劇的に変わってくると思った方が良いと思っています。そして今はゲストハウスという宿が「日本では」少しだけ注目されてますが、10年先にこの宿の形態が残っているかはわかりません。
どんな仕事が残り、どんな仕事が無くなっていくか、いろいろ言われてますが、そういう時代に適応するために、やはりいくつかの選択肢を持っていた方が良いと思っています。そして、きっとその残る仕事とは、本当に自分のやりたいことの延長にある気がします。

さて、そんなゲストハウス雷鳥は、2018年4月頃からの上述のような考えに共感できるスタッフを探していますので、いつでも雷鳥に遊びに来て下さい。いろいろ話をしましょう。

そして、晩秋の乗鞍高原、ゲストハウス雷鳥では冬の予約がはじまっています。冬の魅力はまた別でお伝えしますが、実はここ乗鞍の冬も最高なんです。
昨年作ったアクティビティーのページを載せておきますが、現在いろいろ更新中です。
アクティビティー Winter

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私の働き方改革 週勤3日と副業

とにかく紅葉が綺麗すぎる、ここ乗鞍高原。
毎日その美しさにため息が出るほど。

窓の外は風景画を見ているような美しさ。

これが私が求めていた暮らし方。季節の移ろいを日々感じて暮らすこと。

さて、今日はライフスタイルの観点でのブログです。

働き方改革という言葉はあるけれど、いろいろ政府がやろうとしていますが、いまいち現実味がない。結局、自分の働き方は、自分の価値観に合うように自分で決めるべきだと思います。

ここで述べるのはあくまでも一つの考え方ですので、それぞれの理想のライフスタイルを見つけるための一つに参考程度に読んで頂ければと思います。

リーマン生活を離れ、ここ標高1500mの乗鞍高原でゲストハウスを運営しながら大自然の中で暮らすようになって、私自身の理想のライフスタイルが具体的になってきました。

当たり前のようの言われる言葉ですが、人生一度切りなので、やはり楽しく豊かに生きたいですよね。そして世の中にも貢献していきたいと思っています。

日本には就職活動という時期があります。それが高校3年生なのか、大学3年生、4年生なのか、それぞれのタイミングがあると思うのですが、社会人として社会の一員となり、ある会社で雇用してもらって仕事をしてその対価として給料をもらうという生活を送る人が大多数だと思います。自分もそれが当たり前で「それが大人だ」のように思っていたことがありました。
特に日本は集団帰属意識が高いのと、同じレールに乗っかていることの安心感を求めるところもあるので、それがいわゆる常識となっているのでしょう。

しかし、社会人が数年経過して、もしくは10年以上経過して、誰もが恐らく何度か感じる疑問が湧く時期がありますよね。

「このままでいいんだろうか」

企業に正社員で働かせてもらえていれば、その会社が倒産しない限り、安定した収入が毎月振り込まれます。生活はほぼ安定し、それなりに休日に旅行もできたり、趣味に時間を費やすこともできる。家族を持ち、子供ができ、子供の成長を日々見届けるのが楽しみになるのかな。
それは一つの幸せの形ですよね。なので、仕事も充実していて、私生活も充実していて、特に疑問がなければこれからする話はあまり当てはまらないでしょう笑
その生活も羨ましいなと。

ただ、もし何かで我慢しすぎている自分がいる、疑問がある、不安がある、違和感がある人は、そう感じた時に、やはりなぜそう感じるのかを突き詰めて考えた方がいいと思います。そこで向き合わなかったら、その我慢なり、疑問なり、不安が重なっていき、それはストレスとなってしまいます。

その疑問の理由は人それぞれ、仕事、プライベート、いろんなところにあるんだと思います。もちろん一つや二つだけではなく、様々なことが複合的に絡み合っているのかもしれません。私もそうでした。私の疑問点はこちらのブログを確認下さい。
人生の転換点 後半 人生を変えた一言

ここまでは前段、ここからが、私の働き方改革です。

まず人生の中で大切にしたいことは何かを考えた時、「豊かな暮らし」がしたいと思いました。その豊かな暮らしとは何かという部分は、人それぞれなんだと思います。

私で言えば、
日々の季節の移ろいを感じながら、自然の中で暮らしたい。旅をして美しい景色を沢山みたい。
家族や友人など大切な人と沢山時間を共有したい。
時間と運命を自分でコントロールして生きていきたい。
自然の持っている力で人々をもっと笑顔にしたい。若い人のチャレンジを応援したい。

という感じでしょうか。
ちなみにリーマン時代と変わったこととして、自分の願望が先に来るというところ。まずどんなことをするためにも自分の心が豊かであることが大事だと思うからです。

ワークライフバランスという言葉が盛んに使わていますが、以上の豊かな暮らしを実現するために、私は以下のようなバランスを取りたいと思っています。
これ目標であり、今はまだ道半ばです。

週勤3日(年間156日勤務)
常に週3日というわけではなく、宿は繁忙期というものがあるので、年間156日勤務するということです。
「おまえは年間209日も休むのか!!」と言われそうですが、半分Yesで半分No。

ポイントは、週勤3日で生活のベースとなるお金を得るということです。具体的なお金でいうと15万〜20万/月。ちなみこの額はこの田舎で1人で暮らすには十分すぎる金額です。
私で言うとGuesthouseの仕事がこれに当たります。宿をやる時から週勤3日のような考え方はありました。

これからは副業が当たり前になる時代だと思っています。実際、現在すでにGuesthouse Raichoの3人のスタッフは皆、副業をしています。例えば私は冬中心となりますが、ガイドの仕事をしています。

もちろんGuesthouseの仕事は好きですが、常にそれだけやっていると、見えなくなってしまう事や、建物の中でずっと仕事をして気が滅入ってしまう事もあります。宿泊業の場合、住まいが一緒だと24時間お客さんと一緒にいることになります。これが結構精神的に来るんですよね。ちなみに私はあまり寝られないタイプの人間で、物音一つすれば起きてしまうので尚更です。なので、離れる時間がないと、いつの間にかゲストへ接する姿勢なりに変化が出てきてしまうことを恐れています。心を整えるとでも言いましょうか。自ら宿泊業と離れる時間を作ることで、最高のパフォーマンスでゲストにホストとしてサービスをしたいと思っています。これはどんな仕事にでも言えそうですよね(ちょっと意味合いは異なりますがなんとなく家族関係も一部そんなところがある気もします)。
そしてやりたいこと、実現したいことにどんどんチャレンジする。ベースとなる収入があり、さらに時間が作れればいろんなことにチャレンジできますよね。そしてそこからも収入を得る。

私で言えば、目標の年間365日の過ごし方は以下のような感じです。
1.Guesthouse 156日→生活のベースとなる収入を得る
2.海外,日本の旅 59日
3.自然ガイド業  50日
4.今後企んでいる仕事(チャレンジ) 50日
5.フリーな日   50日

今はまだGuesthouseの仕事がほとんどですが、理想に向けて一歩ずつ進めていきたいと思っています。

ちなみに、、、
厚生労働省が発表している就労条件総合調査結果の概況によれば、日本の労働者1人あたりの年間休日数の平均は113.8日となっています(有給の換算が怪しいので実際はこれより低いと思いますが)。
なので、結果的に2と5を足せば、まあ自分の休日は平均くらいかな。何が違うと言えば、今は自分で時間をコントロールできるところですかね。1ヶ月海外とかやろうと思えば可能ですし。それと3と4は自分も常にワクワクしている趣味のような仕事ですね。
ご参考までに、、、自分は社会人1〜3年目の休日は年間で30日前後でした(笑)
10年間のリーマン生活でも最大で年間で70日前後だと思います(笑)
人生変えたくなった所以です。

さて、これを実現するためには、当然ながら今の宿の利益率をもう少し上げなければなりません。前回ブログでも記載しましたが現在は利益が出てもかなりの部分が修繕費(設備投資)に消えています。
次に運営スタッフですが、今は私含めメインスタッフ3人と、たまに手伝いでアルバイトさん、留学生のヘルパーさんという形で運営しています。今後の理想は私含め週3日で働くメインスタッフを5名、アルバイトスタッフ、ヘルパーさんで運営していくことを目指したいと思っています。そしてそのメインスタッフ皆が15万/月〜20万/月ほどのベースの収入を稼いで頂けたらと思っています。
今年の夏からメインスタッフの時給をようやく4桁にすることができました。今後は時給で換算すると1500円、実働8時間を目指したいと思っています。そして週勤3日で5人のメインスタッフでMax人件費で100万/月出せるようにすることが経営者としての私の目標です。
これ、相当難しいですし、現実はほど遠い。でも理想に向けて目指したいと思っています。

Guesthouseの稼働は11月中旬から12月中旬は1ヶ月休館、残りの1年間は休館をなるべく作らず5人のメインスタッフでGuesthouseの営業して、年間稼働335日でこれらを実現。1日辺り2.5人のメインスタッフ、0.5はヘルパーさん及びアルバイトさんで対応し、日々のオペレーションは3人で回したいと思っています。

以上のことは理想であり、私の考え方なのでそれに賛同するスタッフがまずいなければ話になりませんよね。よって、まだオフィシャルではないですが、メインスタッフ5名に向けて、そろそろ人の出会いも探していこうかなと。
興味あったら連絡下さいm(_ _)m

これからの時代、すでに提言されていますが、今ある様々な仕事は人間でなきゃできない仕事にどんどん絞られてくると思うんですよね。多くの仕事がロボットなり人工知能にとって変わる時代がそこまできているわけです。そういう時代の仕事ってやはり自分の好きな事なんじゃないかと思います。仕事も別に都会のオフィスでやる必要性なんかなくなるし。自分の好きなところに住んで、生活のベースとなる仕事を見つけ、後は副業で自分らしくやりたいことをやりながらお金を稼ぐという方法は、今後の一つの生き方になると思っています。

以上、これが私の働き方改革でした。

さて、紅葉は高山帯からゲストハウス雷鳥のある高原(1500m)に降りてきました。まだまだ高原のピークはこれからですので、10月下旬くらいまでは紅葉を楽しむことができそうです。個室は平日もだいぶ埋まってしまっていますが、キャンセルも出ていますので、アルプスの紅葉を楽しみたい方はご連絡お待ちしております。

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初期投資 身の丈にあった背伸びをする

乗鞍高原はだいぶ涼しくなり紅葉間近。そんな私は夏の疲れが全然抜けない状態が続いています。1年目は1年目の気合で乗り越えられたのだと思いますね。2年目、繁忙期に1ヶ月以上のぶっ通し営業はさすがに疲労が蓄積。そんなことを同年代の友人に少し話したら「いろいろ突っ走ってやって初めてわかるんだよね」と言われ、そうだよなと。来年はもっとうまくやります。

夏の終わりの先日、北海道でゲストハウスを作りたいという方が、Raichoに視察に来ました。バックパッカーズジャパンなど、超一流どころのゲストハウスを巡っていて、なぜかRaichoにも(笑)。最近、たまにゲストハウスをやりたいという方が訪れます。今回来た方(S氏)の場合はすでに物件契約間近のようで、改装計画などの見積もりも出ていました。

質問されたのでここ乗鞍でゲストハウスをやる経緯(このブログの内容)を説明した上で、彼の計画も一通り計画を聞いた上で、一つだけアドバイスを。
※経緯をしりたい方はここから読むと良いかも
人生の転換点 前半 東北・仙台時代

「小さく産んで、大きく育てる」
=「初期投資及び借入れは最低限で」

最近不動産会社のゲストハウス事業への参入が相次ぎ、特にそういった企業が参入している都市部では、個人開業のゲストハウスが苦戦をしているところがあるという話を聞きます。S氏も最初、私と同じように東京、そしてS氏の故郷の札幌などでゲストハウスをはじめようとしたらしいですが、辞めて観光名所のある北海道のある市で開業をする予定とのこと。そこもすでに10件ほどのゲストハウスがあるらしい(驚)です。都市部はすでにピーク時以外は飽和状態でゲストハウスができ始めたばかりの頃の個人開業のゲストハウスも宿泊客数が減ってきているとか。そんな状況の中で、個人の方がどれだけ自己資金を持っているかは知りませんが、どこかの会社の一事業でやっているところに比べたら、資金力の差が歴然としているわけです。それに負けまいと、始めから設備の整った、おしゃれなゲストハウスをやりたいと思いたくなる気持ちはわりますが、それで個人で3000万、4000万の初期投資は少し背伸びしすぎな気がします。なーんて偉そうなこと言って、過去のブログの通り、私も一度はその道も考えましたが(笑)
もちろん、それでも事業計画がしっかり立てられていて、最悪のシナリオを想定した上で回収見込みが立っていれば、あとはその人の勇気ですね。

バブル世代の方は、「若いうちは借金を背負って、必死になってやるべきだ」なんて言う方がいますが(日光の時も言われましたが)、どの時代のこと言っているんですか?と突っ込みたくなります。右肩上がりの時代と今とは全然状況が違います。インバウンドは伸びてますが、国内旅行は減少。インバウンドと言っても、場所・シーズンによって状況は全然違います。資金力のある企業が事業に参入している時点で、特に都市部ですでにレッドオーシャン(価格競争に入っている)な状況で、今から個人で開業するゲストハウスは、自ら販路を開拓できる力が求められるでしょう。

ということで何が言いたいかというと、借入に対するリスクを見誤ると危険だということです。3年前にゲストハウスを開業するということであれば、まだよかったかもしれませんが、今は厳しい時に入ってしまいました。ちなみにこれはゲストハウスに限らず、この人口減少の消費活動が抑えれらる傾向にある現代においては、例えば飲食店や美容室などであっても個人がはじめるのであれば、やはり借入は少ないに越したことはないと思います。

「小さく産んで大きく育てる」

というのが、現代における起業の秘訣の一つかと。

私の場合も改装や設備、備品などでやりたいことは山ほどありました。
しかし、それを全部やるとそれこそ、3000万、4000万の世界です。なので、最低限ここからやるべきだというところから徐々に徐々に資金と相談しながら改装しています。居抜き・事業承継がベースですよね。もちろんこれはデメリットもあります。利益が出たとしても設備投資に消えていく日々、ゲストからの設備の指摘、自分も直したいと思っても直せないという歯がゆさとの格闘。逆にメリットは、利益にあった投資ができること。そして営業して実際の声を聞きながら修繕なり、改修ができるというのは、ニーズに合った改修ができるということですね。一気にやってしまうと投資に対する効果が微妙な場合もありますし、実はここはゲストのニーズと若干違かった、とか、オペレーション的にこれだと効率が悪かったというようなことが起きる場合があります。そして先ほど言ったような無理ない借入のため、焦ることはないですね。

ここからは、未来に起業したい方向けに自分が何かしたいと思っているので、本来はあまり公にするところか迷う内容でもありますが、何かの役に立てればと。

私は初期投資(物件取得を含む事業継承と改装・修繕及び設備投資)で約1500万使っています。投資の詳細内訳は控えますが、そのうち銀行借入は800万でした。700万は一応自己資金でした(貯蓄を切り崩せないところもあり、親に担保で借入していますが)。800万の銀行借入は10年返済で組んでます。ただし私は3~5年で返済完了する予定で借りてます。10年としているのは、何か急な出費なりで資金繰りが悪化したとしても返済の負担にならないようにするためです。資金が出来たら途中でまとめて返し、遅くとも5年以内に完済したい。これも王道(経済状況や事業形態で変わる)ですね。月々の返済額が大きくなればなるほど、資金繰りの悪化のリスクが大きくなるので、銀行借入は契約自体は長めにして月々の返済額を下げた方がいいですね。資金繰り悪化のリスクとは、想定してなかった設備の故障、修繕、外的要因による収入減です。すでに私もそのリスクに直面して資金繰りは大丈夫ですが、想定外の修繕・設備投資に苦戦しています。

昨年全館暖房(セントラルヒーティングの温風ヒーター)を凍結させてしまい故障、2月から一切暖房が使えなくなり、個別のファンヒーターを急遽購入して凌ぎました。このセントラルヒーティングの暖房を今年直しますが、そろそろ限界。そして元オーナーさんから引き継いでいましたが、雨漏りがあったため初期投資で修繕しました。しかし最近、他の場所からの雨漏りの発見。しかも複数箇所。こちらは近々大規模に屋根の修繕をしなければなりません。昨冬は落雪によってアンテナと煙突が吹っ飛びました。その他、水回り設備等いろいろボロボロのところも多く。。。修繕費を稼ぐために営業しているような気もしてなりません。これが、古い営業物件のリスクでもあります。このように特に古い物件の場合、当初想定していないことや、後からここを直したいと思うところがたくさん出てきます。優先順位を付け、利益の状態を見ながら、我慢しながらやっていくしかありません。

さて、話を戻して、銀行借入800万という額をどう思うかは人それぞれですが、先ほど焦ることはないと言いましたが、「早く借金を返したい」と日々思います。一つは、縛り付けられている感。もともと私は何かに縛られるのが嫌いで、常に身軽でいたいと思う方なので、借入している時点で精神的に窮屈を感じます。もう一つは事業が上手くいっているかどうか。要するに借金を早く返せる=事業が上手くいっているということですよね。そもそも初期投資は1500万なわけで、事業としてみた場合には、全体の初期投資を利益でいつ回収できるのかに注目しなければなりません。

私は10年のリーマン生活の中で貯めた自己資金700万があったわけです。それを全て使って、かつ銀行借入もしたこのチャレンジの何に価値があるかはいろいろありますが、「あくまでも一つの指標として」ですが、この先の10年で貯蓄を1400万にするのが私の一つの目標です(金額には注目しないで下さい)。要するに、10年かけて新たに700万の貯蓄が出来て、かつ投資した800万の借入の返済が完了し、投入した自己資金700万分も回収して自分の手元に戻ってきていることを意味します。ざっくりですが、今後10年、毎年150万以上の純利益が出て、かつ最低限自分が月6.5万くらいの貯蓄をコツコツできるくらいの収入がないといけないわけです。先ほども話しましたが建物及び様々な設備がかなり古いので、途中で設備投資にかなり費用がかかることも想定されます。そして、前回のブログで言いましたが、私はあるリスクを背負って事業承継しており、その分の積立も別で必要となります。
あくまでも一つの目標であり、起業には様々な意味合いがあるので、別にお金が貯まらなくたって個人の幸せは左右されないと思います。しかし、経営者になったからには、覚悟や目標があった方が良いと思っています。

この初期投資1500万という金額でもこれだけ神経を使っています(自分だけかもしれませんが)。それが個人で3000万、4000万初期投資に使い、2000万、3000万借入していたらどうでしょうか?
10年後も健康で仕事を続けられている保証もないですし、そもそも人生の方向性だって変わる可能性もあります。確実に10年利益をあげられる保証もありません。何が起こるかわからないですよね。もちろん起業には勇気も必要ですがリスクも伴います。そのリスクをどう捉えるかですか、私の場合の借入800万であれば、何が起ろうが、その後返していける額だと思っています。なので無理なく自分のペースも維持しながら営業していけばいいかなと思います(それでも今はまだ2年目なので無理もしています)。借入額が大きいと、なかなかそういうマインドにはなれず、もちろん利益率なり売り上げが想定以上にあがれば別ですが、かなり忙しい日々を送らざるを得ないと思います。そうなると自分の夢を実現しているにも関わらず、そのうちその仕事が嫌になってきてしまう可能性もあるのではないでしょうか。忙しいというのは、心を亡くすと書きます。

前の会社でこのような言葉を教えてもらいました。
 「身の丈にあった背伸び」
何かをチャレンジして得ようとするためには、背伸びは必要ですが、背伸びしすぎるとバランスを崩して倒れますよね。身の丈は自分の今の資源(今の能力や資産など)であり、背伸びは借入やこれから経験を積む新たなチャレンジなのかなと思います。それぞれの背伸びの幅(身の丈に合う)を見極めることがとても重要なのだと思います。そのためにも「小さく産んで大きく育てる」が個人での起業でのコツなのかなと思っています。これはどんなビジネスにおいても言えることなのかもしれません。

今日お話した内容は、あくまでも資金のない個人が起業する場合の話をしました。潤沢な資金を持たれている個人や、特に大企業の一事業でやる場合は話は少々話は異なります。それとゲストハウスという観点で書きましたが、これはどんな業態でも資金のない個人の起業という観点では共通するところが多いと思います。

 さて、冒頭と重なりますが、乗鞍もだいぶ寒くなってきて、木々も少しずつ色づいてきました。

こちらは9月末の涸沢の紅葉

 実はゲストハウス事業と並行して、新たな取組を考えています。そろそろそちらも本格的に動こうかなと思っていますので、乞うご期待。ちなみにゲストハウス雷鳥宿泊者は、業務の合間になりますが、起業相談・ゲストハウス開業相談にのりますので、自然の中でちょっとお話してみませんか?

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雷鳥に巡り会うまで 後編 事業承継という選択肢

ここ乗鞍高原は一足早くもう完全に秋の空気で肌寒さすら感じるようになっています。上の写真は一ノ瀬園地のオオカエデ(昨年の10月20日前後です)。
夏のピークもあり、少し遅くなってしまいましたが、前編に続いて後編を書きます。

今思えば、ここにたどり着くのは何かの巡り合わせというか、運命だったのかもしれないなと思います。

浅草日光(細かくいうと検討した箇所は他にもあるが)と具体的なところまで話が進んだにも関わらず直前でちゃぶ台をひっくり返し、次がまさに三度目の正直でした。

 会社だけ残って、さあどうしようかと思って、毎日数時間は費やしていた各地の不動産情報の検索。
北は北海道、南は屋久島まで候補はありました。その中で学生時代にアルバイトをしていた上高地の入口のさわんどにも近い、乗鞍高原で温泉付きの物件を目にしました。これはもしかすると、原点の憧れの地に宿を構えることができるかも。と淡い期待もありましたが、この物件、当初は売りでしか出ていなく5000万もする物件でした。もう無理な売買はするつもりはなかったので、不動産屋に確認したところ、賃貸も可能だということで、八方塞がりだった私はダメ元でも、憧れの地を訪れることにしたのです。4月のGW前でした。

ビックリするほど大きな物件でしたが、空き家になってからもう10年くらい経っておりボロボロ。家の中にカモシカの糞もあり、どこをどう修繕するのかもわからない状況で、まあ厳しいなと。ただ、その日は快晴で、まだま雪が残る雄大で美しい乗鞍岳が見え、湯けむり館にも行って温泉に入り、合掌さんでお蕎麦も食べながら、社会人になって自分のお気に入りの場所に祖母と両親を招待し、上高地と乗鞍を満喫した10年前の旅行を思い出しました。


祖母との河童橋(2008年)
乗鞍岳(2008年)

ちなみに、その時宿泊したのは、学生時代にアルバイトでお世話になった原点の宿さわんどの渓流荘しおり絵さんです。学生の時アルバイトをしたのはその前の渓流荘さんでした。

 こちらは本当に全てにおいて素晴らしい旅館です。祖母も両親も大満足。祖母はその後お友達も連れて再びしおり絵さんを訪れたそうです。

 そしてやっぱりこのアルプスの地が自分の原点であり、この地でできたら良いなと思ったのです。ただ、これまでの経緯もあったので、あまり期待はせず、とりあえず検討だけしてみるかと思いました。

 その日は日帰りだったのですが、居候状態の実家の横浜に戻ってから、乗鞍高原を再び調べ、ネットでありとあらゆる不動産情報を調べていくと、複数の物件が出てきました。しかしこれまでの経験上、不動産に出ている情報は、誰も手をつけなかった物件=あまり魅力のない物件という意識が私の中にあったため、ネットなどに公開される前の物件もあるのではないかと、地元(といっても奈川でしたが)の仲介業をやっているところにもコンタクトを取り、良い物件はないかと聞きました。これもまた縁なのですが、その奈川の仲介業の方が、とても良いフットワークでいろいろ探してくれて、ネットには出てない候補をいくつか上げてくれました。

 5月の連休明けでしたが、5,6件の候補が上がったので、両親も連れて1泊の旅行も兼ねて乗鞍を再び訪れ、いろいろ内見をすることにしました。

 1.営業は辞めているがまだオーナーさんが住んでいる元ペンション(温泉なし)
 2.営業を辞めて5年以上経ち空き家の元民宿(昔は温泉を引いていた)
 3.営業を辞めて5年以上経ち空き家のロッジ(昔は温泉を引いていた)
 4.営業を辞めて5年以上経ち空き家のペンション(温泉なし、賃貸可能)
 5.最初の候補のボロボロの温泉旅館
 6.別荘の売り物件
 この候補の中にまだ雷鳥は出てきません。

 1泊の両親も連れた旅行だったので、1日目の物件の内見を終えてから、一の瀬の奥の水芭蕉を見に行きました。GWを過ぎたというのもあったのか、人っ子一人会わずに、両親と女小屋の森、オソメジッケまで行き、水芭蕉を満喫しました。なんて良いところなんだ、と両親も自分も改めて感じていました。

春の一ノ瀬園地

 2日目の内見も終え、やはり乗鞍は素晴らしいと思い、該当物件には温泉はないですが近くに公共の温泉施設があり、賃貸可能でオーナーさんが5年以上賃貸してくれるなら設備の修繕をオーナーさんがやるとのことで、立地もとても良い4番の元ペンションで検討をはじめました。すでに営業を停止してしまっているため、再度旅館営業もしくは簡易宿所営業許可を取るための設備修繕、改築等の計画を練りはじめました。

 さて、憧れの場所ですが、ここで乗鞍という場所で果たしてゲストハウスが成立するのかという懸念があります。
基本的には、都市部か、田舎であれば海外からの旅行者に有名なビックな観光地(モンキーパークのある渋・湯田中温泉とか、白川郷)でないとゲストハウスは成立しないと言われていました。ゲストハウスは単価が安いので、平日もそこそこ海外からの旅行者を取り込み、ある程度高い稼働率を維持する必要があります。ただし、田舎は田舎で固定費(土地・建物など)が都市部に比べて低いというメリットや、そもそも自分らの生活費が低いという部分もありますし、ゲストハウスが観光地と並び、旅行者の目的地になってしまうような特徴あるゲストハウスになれば、話は別です。

では、乗鞍について分析してみましょう。

・乗鞍は有名・人気ではなかった
まず乗鞍高原という場所は日本人でも知る人は少ない。長野県民にですらそんなに知られていない。そして乗鞍高原は海外旅行者の誰もが手にするLonely planetに載ってません。閲覧数の多いJapan guideには掲載されていました。基本的にはLonely planetに載っていないところは海外旅行者の行き先として選ばれません。この観点から言うと厳しい土地。ただし、年配の方や、昔からのファンはいて、そういった方のリピート率は高かった。

・上高地、松本、高山という場所に囲まれている
上高地はLonely Planetに記載されています。日本の山岳景観、日本アルプスという名前で、多くの海外からの旅行者に注目はされている場所。
東京・名古屋・京都・大阪・広島というゴールデンルートから、東京から信州・飛騨・金沢を通るルートが注目されつつあった。という意味で、観光の中継地点として乗鞍は良い立地。しかし、中部山岳国立公園全体の利用者は年々減少傾向。乗鞍はもちろん、上高地も減少傾向にあった。そんな中、インバウンドにフォーカスすれば商機はあるかも。

・上高地は高い
 上高地は宿泊地として魅力がありますが、一般人からすると、高い。
(維持にお金がかかるのはわかりますが、それが観光客の減少につながっていると思います、ただ全体の売り上げがどうなっているかはわかならいので、それが良いのか悪いのかは別問題かもしれません)
 富裕層は泊まりますが、一般人は基本的には上高地に宿泊するのは難しいですよね。これだけ中間層が世界中を旅している中、大自然の中でゆったり過ごしたいという方も多いはず。その観点で、節約旅をしている海外からの旅行者や日本のファミリーなどからも、乗鞍という場所は、乗鞍の大自然も楽しみながら、上高地も楽しめる場所として最適で受け皿になり得ると思った。かつ、そういう節約旅を受け入れられる宿が「当時」この周辺にほぼなかった。海外の世界遺産など有名観光どころで、高級宿しかない観光地なんてほぼ無いですよね。様々な形態の宿泊施設があり、バックパッカーから富裕層まで泊まれるバラエティーがあるのが当然です。そういった意味でいうと、日本はほんとの富裕層が喜ぶ宿泊施設もないと言えますね。

・観光資源としての乗鞍
 実はここが結構重要で、そんなに注目を浴びていないけど、ポテンシャルがあるかどうかなんですよね。
結局、注目を浴びているところは、ビジネスとしてすでに成立していて、すでに競合が多く、競争が激しいということです。乗鞍はというと、観光客の減少で厳しい現状があり、ここで新たな商売をやっていこうと思う人は話を聞く限り稀だった。実際に私がここに来てから「よくこんなところで宿をやろうと思ったな」と地元の方から何度も言われました(笑)
 しかし、私は大きなポテンシャルを感じていました。挙げたらキリがないくらい出てきますが、まずこの大自然、そしてその自然を利用した季節それぞれのアクティビティーがある。なんというか素朴で整備されていない良さ。現代人がそろそろ気付き始めている本当の心地よさを実感できる場所。まさに地上の楽園。私はそう見ていました。さらに周辺観光地も魅力多い。そして3,4泊できる場所、もしくは長期滞在に素晴らしい環境でした。実はこの部分を今後さらに深堀することで、この地域の魅力が激しく増すと思っています。
なので、現状はいろいろ課題があり、厳しいのかもしれないが、やり方次第で上手くいくだろうと思いました。前に戦略についてブログで書きましたが、ストーリーを描く素材が山のようにあったということです。浅草・日光よりもストーリーが次々と湧いてきました。なので私にとって、「よくこんなところで宿をやろうと思ったな」という言葉は逆手にとって、この乗鞍という土地では商機がある証拠だと思ったのです。

このような観点から、乗鞍でゲストハウスという宿泊形態はチャンスがあると思ったのです。

さて、話を元に戻します。
実は平行して、日光での創業を検討して会社を設立する段階で、ガイド業も合わせてやっていきたいと思い、日本山岳ガイド協会の自然ガイドの資格を取ろうと動いていました。その試験対策の講習会が偶然5月下旬に上高地で開かれることになり、5月下旬にまた乗鞍に近い上高地に行くことになっていました。その講習会の帰りに、その賃貸の物件に寄って、乗鞍岳でも登ろうと思っていたのです。ちなみに現在日本山岳ガイド協会の自然ガイドステージⅠとⅡを保有しています。

 4泊5日の講習会の途中だったか、行く前だっか忘れましたが、奈川の仲介屋さんから連絡があり、もう1件表には出ていない候補物件があるというお話を聞きました。その物件は温泉付きで今も営業中だが、誰かに譲りたいと思っているとのことでした。最初は日光と同じパターンで、日光の件もあったので、あまり期待せず、どうせ帰りに乗鞍寄るんだから、とりあえず現オーナーさんにも会って物件を見てみようくらいな気持ちでした。

 講習会後に乗鞍を訪れました。上高地も天気に恵まれやっぱりここはいいなと思ったのですが、5月下旬の乗鞍岳はまだまだ雪がたっぷりで、雪の回廊を見ることができました。最高の天気の中、肩の小屋口から軽アイゼンを履いて登山を開始し、剣ヶ峰に登頂しました。あまりの景色の素晴らしさに、この地に住んで、毎年それぞれの季節にこの剣ヶ峰に訪れて景色を見れたら最高だろうなと思ったことを今でも覚えています。


講習会の荷物も背負いながら、剣ヶ峰に登頂し、その帰りに、そのもう一つの候補物件に立ち寄りました。
それが雷鳥でした。

 古さは否めなかったですが、営業中ということもあり、他の候補に比べると状態としてはよかった。そして何より温泉がありました。
オーナー夫妻も、日光のような威圧的な姿勢は一切なく、人柄の良さそうな方々で、本当は続けたいと思っているけど体調の事を考えるとやむを得ないという気持ちでした。まだ気持ちの整理が付いていないところもあり、訪問した時はまだ条件などは一切決めていない状況でした。会社として経営していることもその時はまだ知りませんでした。私は賃貸の物件で具体的に話を進めていたところもあったのと、この雷鳥は恐らく購入になり、それなりの金額になると思っていたので、あまり期待せず、基本的には検討している賃貸物件で進めていこうと思っていました。

 賃貸物件で修繕や改装の金額も出て、オーナーさんとどういう負担で行くかほぼ決まりつつあった頃、雷鳥に訪問してから2週間後だったでしょうか。仲介屋さんから連絡があり条件を提示されました。
具体的には契約の守秘義務があるので細かいことを書く事はできませんが、会社経営をしていたため、会社の経営権を譲渡する=株式を全て購入するという形の事業承継という形態だったのです。この事業継承というのが、注目すべき点です。
 個人事業で宿を行っていた場合、もしくは会社経営していても物件だけ売る場合(日光はこれ)は、通常はオーナー(社長)が自分が売りたい価格で売り出すことになりますが、雷鳥の場合は、会社の譲渡であり、物件を含むすべての資産は会社の資産であるということです。その資産などから会社の企業価値を算定し、その金額が株式売買の前提となるということです。M&Aの一つですね。実は、前から事業をやる上では営業中の物件によるM&Aが理想だと思っていました。

理由
1.営業中であれば設備・備品がある程度そのまま維持できていて初期投資がそれほど要らない。かつ全ての資産が会社のもの。個人資産のものがあったり、会社はそのままで、資産の一部を売るという形態だと、後々細かい備品の売り買いが生じて面倒(後々それでもいろいろ困難(投資)がありましたが、それはまた別のブログで)。
2.単純な物件の売買だと、その物件の価値よりも、個人の売値が優先されるので、妥当な価格がよくわからない。
3.営業許可などの権利がそのまま引き継げてすぐに営業開始できる。
4.付き合いのある会社・業者をそのまま引き継げる(銀行なども話が通る)

などなど。

 特に2ですね。日本の建物の鑑定評価額では、建物の価値は築年数から数えて20年でほぼゼロです(この考えには賛否ありますが)。
築年数が20年を超える建物(ここでは途中で修繕によって価値を高めている場合は除く)は、基本的にはただ同然となり、土地代だけになりますね。
にも関わらず、多くのリゾート物件は、本人の希望で金額がのっけられます。気持ちはわかります。ご自身が投資して建物を立てたわけですからね。リゾート物件はバブルの頃、億単位で建てているところがほとんどでしょう。それが何もしていなかったら建物の価値はゼロと算定されてしまうわけですから。

 知識のある不動産投資家などは、真に価値ある場合を除いて、そういった本人希望額物件は歩み寄りがなければまず相手にしないでしょう。会社を引退して田舎暮らしをしたいなと思っている方に巡り会わなければ、多くのそういった物件は、まず売れず、空き家となり、1年も立てば、ボロボロになっていき、設備も使えなくなり、どんどん価値が下がって、さらに売れなくなるという悪循環となるでしょう。そういった意味で、M&Aは会社としての土地・建物・その他の保有資産が明確で企業の本来の価値が算出され、もちろん株の売買で最後に条件なり色は付きますが、完璧とは言いませんがきちんとした評価で売買が可能となるわけです。ちなみに雷鳥は建物の増改築を経ているので一概に言うことはできませんが、建物の半分は築40年を過ぎていました。それが後々様々な課題を産み出すことになりますが、それはまた別のブログで。

 一方、この雷鳥をM&Aで取得した場合、私はいくつかのリスクを背負う必要がありました(ここでは言及できませんが)。
それを考えると、やはりリスクの低い検討していた賃貸での事業の方が良いのではないかと最後まで悩みました。
しかし、雷鳥には、温泉がありました。
私が元々夢であった温泉付きのゲストハウスをポテンシャルの感じる憧れの北アルプスの麓の乗鞍で現実にできるんです。リスクを背負い、傷んでいるところの修繕等の初期投資分を算出し、株式売買の金額等の全体の金額を算出した結果、少し背伸びをして手の届くものでした。

 そして結論を出し、私はリスクはあるものの、夢が実現できる方、雷鳥を最終的に選びました。
M&Aの知識はほとんどなかったですが、兄の知識も借りて、自分で契約書を作成して、なんとか契約合意に至りました。
事業継承日は2015年の11月1日。

 雷鳥に巡り会え、ここで今このように事業がやれていることに、これまでの雷鳥の関係者の皆様にはこの場を借りて改めて感謝申し上げます。
私が皆様にできることは、この雷鳥という名を引き継いで元気に営業していることだと思っています。

 さあ、ここからはいよいよ、実際の起業田舎暮らし(事業継承なので起業ではないですが)が始まるわけです。半年間の試験営業を経て、2016年4月28日に正式オープンを迎え、現在そのオープンから1年と4ヶ月が経過。順風満帆と思っている方も多いようですが、当たり前ですが頭を悩ますことが山のようにあり、課題ありで前途多難です(汗)
収入は人様に言えないくらい低いです(笑)。
知りたい内容ですよね(笑) どうしようかな、そのうち公開しちゃおうかな(笑)。
まあでも皆様ご存知、ほんとに自然体で毎日楽しくやって、海外旅行も計画しちゃっているんですよね。なんでそんなことができるのかをこれからのブログで少しずつ書いていこうかと思います。

 最後に、この事業継承は、今後の日本にとってかなり有効だと思います。若者はいろんなことにチャレンジしたいけど、なかなかゼロから築き上げるのは難しいですよね。中小企業などは後継者、担い手不足で事業が継続できない。そこで事業形態が重なるお互いにとって、ある基準に沿った企業・株式等の売買ができるこの仕組みはもっと有効に活用されるべきだと思います。事業継承補助金もありますしね(また後日記載)!!(リンクは創業・事業継承補助金の内容を確認できるサイトです)
若者向けにそういう支援をやれたら良いなと思っている今日この頃、最近の新しい夢です。そのためにももっと今の事業を良い軌道へ。ちなみにこのブログはそれの一歩であったりします。

 今日は長かった〜〜、ようやくここまで辿りつきました。ここまでお付き合い頂きありがとうございました。

 秋の紅葉シーズンが近づいております。星空もまだチャンスあり。


9月下旬の乗鞍岳

お陰様で10月前半の個室は平日も含めてほぼご予約を頂いております(ドミトリーはまだ余裕のある日あり)。
紅葉のピークは9月下旬(高山帯)から10月下旬(高原内)の1ヶ月です。

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4年目に予約サイト依存からの脱却を目指して

前回のブログの続き、後編に行く前に、、、宿泊業が抱える一つの課題について触れます。

夏のピークを過ぎて、恐ること、
それは予約サイトへの手数料の支払いがいくらになっているか。

今一番依存している◯ing.comは手数料13%。
素泊まり3500円(税込)のドミトリーでは、280円が消費税で420円が◯ing.comの支払いとなり、収入2800円。
素泊まり家族4名で20000円(税込)の個室では、1,600円が消費税で2392円で◯ing.comの支払いとなり、収入16,008円

HPや直予約導線を整えているため減ってはきており、お盆は7割はHPなどの直予約。それでも8月は前半はBooking.comに頼っているため、8月の支払いは確実に10万以上となります。

皆様、これは宿泊施設だけではないですが、予約サイト(◯天・◯らん・◯ing.com・◯ペディア等々)は検索だけに使って、予約はHPからなど直接して頂けると宿泊施設側は大変嬉しいのです。

手数料の分、上乗せすればいいんじゃないか、という考えはごもっともですが、多少上乗せする部分もありますが、競争もある中で手数料を賄うだけの上乗せが確実にできるかというとそうでないこともあります。そしてそもそも価値の部分でこの価格だったら妥当だという考えで価格設定しているにも関わらず、それを上乗せすると、価格妥当性が狂ってきてしまいます。それが後で述べるコストパフォーマンスの評価に影響してきます。

現在のところ、これらの宿泊予約サイトで成り立っているところもあり、頼らざるを得ない状況で、むしろお世話になっている。なのでこのような発言は失礼なんですが、予約サイトに関わらず、◯クルートなどが提供する、これらのプラットホームビジネスが私は好きではありません。

消費者からするととっても便利なツールなんですが、サービス提供側・生産者にとっては、搾取されている感があります。もちろん、営業面や販路で苦戦している場合は、サービス提供側・生産者にとっては有難い部分もあります。しかし、私はそれらにビジネスを「支配」されている感が強いです。

彼らはネットで一旦使いやすいプラットホームを作れば、あとは自ら仕入れや苦労をしなくてもチャリンチャリンお金が入ってきます。もちろん何もしてないわけではありません。利用者(ゲスト側)が使い勝手の良いように、プラットホームの改善を日々行い、もちろん、カスタマーサポートという運営を行っています。

しかし実態は、彼らの本来のお客様であるはずの宿泊施設側からメールをしても3日くらい放置されることは当たり前、電話しても常に5分くらい待たされる。キャンセル料の徴収は宿で勝手にやれというスタンス。こちらの要望を聞くことはほとんどなく、自分たちの手数料が入りやすい仕組みをどんどん作る。
パートナー施設といいながら、パートナーという姿勢を感じたことは正直ありません。

楽天はそれでも良い方、◯らんはあまり好きでないのでやってないのでわかりませんが、◯ing.comのサポートはほんと最悪です。

そして、、、極め付けは、宿側が評価される口コミというものに、また支配される。。。

この口コミというのがまたいろいろあるんでよね。
もちろん、利用者側からすれば、とても参考になる情報だと思います。宿側としても、改善すべき点が見つかり、参考になる場面ももちろんあります。

しかし、例えばこんな勘違いがもあります。

例えば、◯ing.comでは、乗鞍・上高地エリアも松本市で検索されます。
海外からのゲストでこんなことがありました。

「松本で予約したのに、松本から1時間以上かかった、夜になると真っ暗で何もすることがない」
とレビューに書かれ、ロケーション等が最低の評価を受けたことがあります(笑)

同様に、終バスを乗り過ごしてタクシーで来られたゲストから、
「タクシー代に18,000円も払った、なんでここが松本なんだ」
とチェックイン早々、クレームを頂いたことも(笑)

ちなみに、松本駅から32kmと表示され、重要事項に必ずバスの時刻表を確認して下さいと記載しています。

その他には、
こちらは日本人のゲストですが、
「セルフ朝食がほんとにセルフで自分でやらなければならなかった」
と書かれ、サービス面で評価が最低だったこともあります(笑)

もはや笑話ですが、それで低い評価が加算されり、クレームをもらうと、なんて言うか、やるせないですよね(笑)

私も食べログの評価を見てお店を選んでしまうところもあるので、あまり言えない立場ではありますが、評価というのは、それぞれの価値観や情報収集に依存することが多いですよね。何をもって価値があるか、過剰なサービスを求めないシンプル派には自在に滞在できるスタイルに価値がありますし、手厚いサービスをおもてなしと考えている方では、旅館の至れり尽くせりに価値を感じますよね。もちろんコストパフォーマンスの観点も重要。私がゲストの立場だったら、価格とサービスをどう思うか、いろいろな立場でどう思うかを考えます。私も年に1度くらいはある程度お金を払って、手厚いサービスを受けてみたいです。

ゲストハウスは、旅館のサービスが当たり前だと思っている方には、「最低限」「セルフサービス」という宿泊形態は、体験したことのない未知な世界であって、評価のみで選んでしまうと、求めることとのギャップが生じてしまいます。
お陰様で手前味噌ながら、現在評価が高い方ですので、評価のみ見て来られるゲストもいて、サービスとお客様のイメージとのギャップがある場合があり、そういう場合、評価が低いケースが多いです。ある意味それは現状で私が予約サイトに頼っている部分があるので、仕方のないこととして受け止めるしかないと思っています。

これらの観点から何が言いたいかというと、
宿側とお客様側の価値を共有することが大切だということですね。ギャップが生じると、お互いにとって良くないということです。宿側からすれば、こういう方々に泊まってもらいたいなという想いがあると思います。そこにターゲットをフォーカスしてその方々に来てもらうための特徴を出し、サービスを強化して、広報なり営業活動を行い、価値を共有するリピーターや、HPからの直予約率を高める必要があるということです。
様々な人が閲覧する宿泊予約サイトでは、発信する内容が決まっており、情報発信に限界があるため、価値観を共有するのは難しいのが現状です。

よって、宿側とお客様側双方にギャップがほぼなく、ハッピーになれるのが、やはり「宿がまず特色を持つ」こと、そしてHPなどの情報発信を強化して、予約サイトの数ある中から選ぶというよりは、宿のサービスや特色に共感し、この宿を目指してもらうということが重要なのだと思います。
私も海外旅行の時に予約サイトを使ってしまう場合がありますが、使う場面を想定すると、消去法に近いんですよね。その海外旅行の際(国内でもそうですね)に、どこまで宿に重きをおくかは微妙な場合もあります。ただし、3、4泊するなら単純な条件設定の消去法ではなく、きちんと情報収集して滞在先を選ぶと思います。

自然環境や場所を考えると、滞在する中で得られる満足度は連泊やロングステイのゲストが確実に高いのと、ここ乗鞍に滞在する意味が深まると思っているので、ターゲットにしているというのももちろんありますが、上記観点からも私は連泊、ロングステイのゲストに来ていただけるよう、サービスや情報発信を強化したいと思っています。その一つの取り組みで先日、フライヤーを一新しました。お盆の忙しい時期に入ってしまい、まだできていませんが、これから関係する場所に発送し、我々が提供するサービスを求めているゲストの手に取って頂きたいと思っています。

ちなみに予約サイトの中でも一つだけコンセプトが別格なのがAirbnb
これは私が大切にしている旅のコンセプトと合致しており、ゲストとホストとの関係性が対等、そして手数料もゲストとホストがそれぞれ分担しており、気持ちの良いサービスです(最近、競合が増え、少しお金儲け感が出てきましたが)。

なので、結論ですが、Airbnbだけは引き続き続ける予定ですが、他の宿泊予約サイトから脱却するために、3年目の来年は予約サイトへの部屋提供はかなり制限をかけ、4年目は依存から完全脱却するために、Airbnb以外は辞めようと思っています!!
なので、ご予約はHPなど直予約でお願いします!!!!!
かっこよく言いましたが、手数料の支払いの負担が結構大きいのです(笑)
手数料など払わなくて済むのであれば、広告代理店などに支払う料金も減り、最安値を維持できて皆が喜びますよね。

一応、現在もHPなどに力を入れているので、直予約は40%を越えてきています。海外からもHP経由で予約が入るようになってきました。しかし現段階でゼロにすると、予約が激減するでしょう。それをあと1年ちょっとで直予約を80%、20%くらいをAirbnbにしたい。

これは、とっても重要な取り組みだと思うんですよね。
我々ホストとゲストの本当の出会いを追求していくこと。
Raichoにしかない特徴を見出し、それに尖っていくこと。
これはビジネスとして継続的に成立していくためには本来やらなければならないことなんだと思います。
なので退路を断つ!!

先日のブログでも言いましたが、ほんと街中でゲストハウスをやらなくてよかったと思います。
今日来られたゲストは大阪のゲストハウスで働いているらしいですが、経営が成り立たないため、3ヶ月でオーナーチェンジ。
新しいゲストハウスが1泊1500円ですよ。大手不動産会社などがかなり手を広めている現状。大阪とか、凄い状況ですね。
もはや、オシャレで素敵なゲストハウスでは、通用しないです。

「自然にかえる宿」 Guesthouse Raichoも頑張りまーす。

さて、紅葉の時期が近づいてきました。
2017 紅葉シーズン間近
海外からは3、4泊の予約が多く入ってきています。が、Booking.comが多い。
平日も埋まってきてますので、紅葉と温泉でゆっくり過ごしたい方、ご予約お待ちしております。

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雷鳥に巡り会うまで 前半 現代に合う湯治文化を創造したい

写真は青森にある酸ヶ湯温泉

前回のブログ、かなりのPV数があり驚きました。
多くの方に読んで頂けて大変嬉しく思います。

こんなブログですが、何かのお役に立てれば幸いです。

さて、その前回ブログで浅草でゲストハウスをやろうとしていましたが、辞めた経緯をお話しました。
もともと、温泉宿をやりたかったのに、その道が見えなかった、そしてまた自営業としてのモーレツ仕事人生になることが見えていた。

そこで、私は遠回りせず、はじめから温泉宿を目指せないかなと思い、ダメ元でいろいろ温泉地の物件を探し始めたのです。

草津・日光・那須・渋/湯田中・箱根など。

そこでまず出会ったのが、日光湯元温泉の物件でした。
営業中の温泉付きペンション。そのまま引き継ぐことが可能でした。
日光湯元は国立公園内で自然も豊か、温泉は私の好きな硫黄泉、源泉が隣、そして海外旅行者も日光は日光東照宮など人気の観光地でもあり、自然と歴史が両方楽しめる地でした。
規模もそれなりで設備も古くなかったので、購入となると6000万にもなり、賃貸も可能な物件だったので、居抜きとしてそのまま営業権も譲渡してもらい初期投資を抑えて賃貸ではじめようと思ったのです。何度も通い、現在営業中のオーナーさんと細かく条件を詰めていました。

しかし、オーナーさんと決定的な考え方の違いがありました。

私は温泉宿をやる場合、湯治宿のようにしたかったのです。
これは今にも通じていますが、温泉という皆の公共財産をもっと利用しやすい形態にしたかった。温泉(湯治)の効果は本来であれば1週間ほど継続的に温泉に浸かって出てくるものなのです。しかし、古き良き、昔の日本の湯治文化は現代人のライフスタイルの変化とともに廃れていき、古くからの日本の湯治宿として湯治部の残っている温泉宿は少なくなってしまいました。

写真は夏油温泉の元湯夏油。伝統的な湯治場。トップの酸ヶ湯温泉も湯治部がありますね。

湯治は特に農業のサイクルと密接で、土地の休閑期間や田植えを終えた後、収穫を終えた後に、自分の身体を休めるために、農家の方々が1週間、2週間温泉地に滞在して癒されていました。また、古くから言い伝えのある温泉の効能で、療養のために数週間から1年ほど湯治をする方もいました。もちろん今もそのように利用される方もいますが、ごく僅かです。

忙しい現代人、都市に全てが集中する現代、自然が身近な生活から少し遠くなってしまった現代においては、なかなかそのように温泉を利用するのは難しく、観光で1日2日、温泉を楽しむという形に変わってしまいました。

昔に戻ることは難しいと思います。
しかし、現代には現代に合う湯治文化が創れるのではないか、と私は思っています。

心のどこかで、本当は今のこの生活に、どこかに疑問を感じていながら、過ごしている人が多いと思います。
自分もそうでした。
理想なんて理想であって、別に今の生活が不満というわけではないし、それなりに楽しいこともあるし、ある程度生活できる基盤のあるレールに乗っているから安心だよな。と。

私はいろんなきっかけがあって、その疑問に向き合い、ビックチェンジをしたわけですが、それは私が選んだ道であって、ここまでする必要はないと思います(笑) もちろんビックチェンジをしたい方は応援します!!

そこで気軽に誰もができるのが、「休暇」という概念を生活に取り入れ、さらに「普段の生活の中に少し自分の理想を加えていく」ことなのかなと思ったりします。そうすると今の都市の生活の中でも、余裕が出てきて、どこかで感じる疑問はなくなるのではないかと思います。
この話をするとそれだけで3,4回のブログが書けるので、それは実際に乗鞍での生活やRaichoの営業を開始してからのブログで詳細に書いていきたいと思います。

話を元に戻すと、この「休暇」や「普段の生活の中に少し自分の理想を加えていく」ことをサポートする湯治宿(最終的にはそれが「自然にかえる宿」というコンセプトにつながるわけですが)をやりたかったわけです。
湯治宿とゲストハウスってとても似ていると思うんですよね。
だから、私は現代に合うように、温泉付きゲストハウスという形態をやりかった。そしてそこで休暇の取り方を提案しながら、現代に合う湯治文化を創造してみたかったのです。

しかし、日光のオーナーさんにはそれまで営業していた実績から、ゲストハウスのような形態にすることを理解して頂けなかった。
「このやり方でこれまで成功していたんだから、なぜそれを変えるんだ。お金は今のやり方の方が得られる」と言われました。
お金を得ることを否定はしませんが、根本的に物事の考え方の違いがありました。

賃貸という形態上、そのオーナーさんとの相互信頼や協力が不可欠だとはわかっていました。
その違いを感じながらも、場所や資源的には最高だったので、徐々に自分の理想に近づけていけば良いかなと思い、自分の気持ちを少し押し殺しながら、契約に向けて進めていました。
中小企業庁の創業補助金を得て初期投資分を賄おうとも思っていたのと、オーナーさんから会社を設立してその会社と契約することが条件でもあったので、契約を進めながら、株式会社を立ち上げ、創業補助金を申請しました。2015年春の3月31日に株式会社ロアーズ(LoEarths)という会社が設立しました。
このブログのタイトルでもあります。

賃貸契約のための敷金などの初期費用の振り込みも完了し、浅草の時よりさらに進んで、お互い判子をもって仲介業者の元に集まって契約書の最終読み合わせをして、判子を押すという場となりました。

しかし、その場でまた、オーナーさんの考え方を述べられ、おまえの考え方では絶対に上手くいかない。おれのやり方でやれと念押しされました。
流石に心の中でカッチーンときて、「無理だ」とそこで思ったのです。
そして仲介業者の勧めもあり、その場で契約をするのは辞めました。

それでも私はどうしてもその物件が諦めきれず、オーナーさんが何も言えなくなるように、6000万の物件を購入することを検討しはじめました。
銀行に通って、融資の相談をし、事業計画を策定し、銀行にプレゼンをしました。銀行の方からは内示で融資に承諾を頂くこともできました。

しかし、またあの疑問が湧いてきます。
莫大(バブルの頃に比べれば少ないくらいですが)な借金を抱え、15年ほどかけてその借金を返していく。
借金を抱え、身動きもできない生活。返すことに一生懸命になり、理想はあれど、とにかく営業してお金を得ようとする。

あれ??

何をやろうとしているんだろう、おれ。
確かに温泉宿はできるけど、苦しくないだろうか。無理してないか?

また冷静に考えることができました。
ということで諦めました。

浅草に続き、日光湯元も辞めて本当によかったと思います。

そして、私の手元には株式会社ロアーズという会社だけ残りました。
後に、創業補助金も採択されましたが、活用できなくなってしまいました。

詳細は次回辺りのブログになりますが、そのロアーズという会社は今も使ってはおらず休眠状態です。今の雷鳥は事業継承で、会社を引き継ぐことになったからです。企業理念など様々な理想を描いて設立した会社。姉に協力してもらいロゴも作りました。あのロゴには様々な想いが詰まっています。
ロアーズの意味

今もその会社は活用していませんが、その考え方をまとめたことで、今、あまりブレずに進む事ができているのかなと思います。会社設立方法もわかりましたし、設立することでどういうことが生じるのかも勉強できました。会社を設立したいと思っている方の相談にも乗れると思います。

何事も経験ですね、いろいろ失敗を重ねながら、どんどん理想に近づけていたのだと思います。

Guesthouse Raichoの露天風呂 最近、湯治目的で通ってくれるゲストも増えてきました。

さあ、話はまた温泉宿に向けてゼロからスタート。
この雷鳥の露天風呂にたどり着くまでにどのような展開が待っているのでしょうか??
では、また次回!!

皆様、これから梅雨も開け、夏本番です!!
そんな夏は、涼しい高原でのんびりまったり過ごすのは最高ですね。
そんな涼しい高原で、さらに涼しい渓流遊びはいかがでしょうか?
シャワークライミング
また乗鞍岳ご来光バスの運行もはじまっています!!

2700m付近から見るご来光は本当に感動します。

その他夏のアクティビティーは以下を参照下さい。
夏のアクティビティー

お陰様で夏は8月5日から20日までは、ほぼ予約で埋まっています(ドミトリーはまだ余裕のある日もあります)。ただ、キャンセルも日々出ており、出入りもあります。HPの空室情報の更新に追いついていない場合もあるので、Bookedになっていても予約ができる可能性がありますので、お電話下さい。
そして、秋も海外からの予約が多数入ってきていますので、紅葉のピークを狙っている方、お早めに!!

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浅草でゲストハウスをやらなくてよかった

前職の最終出社が2014年11月末、有休消化で書類上は2015年1月中旬が退社日となりました。2005年の4月に入社したので、約10年お世話になりました。

10年の間に、3年、5年、7年という時にやはり人生を考え直すタイミングがありました。何年が良いとかはないと思いますが、最低でもやはり3年間は何事も踏ん張ってやってみるというのはあるかもしれませんね。そして私の場合は10年というところで大きな転換点になったわけですが、10年、営業職をやってよかったなと思います。
営業職を通じて学んだこと

それでは乗鞍でゲストハウスを開業するまでに向けたお話をしていきたいと思います。

自分の場合、ゲストハウスという宿泊形態を選んだのは実は後付けなんです。
今、ゲストハウスを始めている若い人の多くは、まず「ゲストハウス」から入っていると思います。海外や日本のゲストハウスの体験が忘れられない、ゲストハウスのスタッフやオーナーの生き方や価値観に憧れるなど。そして、ゲストハウスは若い人が何か自分でやりはじめる上で、比較的やりやすい業態なのだと思います。特に資金とか経験面で。だからこそ、あとで述べますが、参入障壁が低い。

これまでのブログなどを読んでいる方はご存知だと思いますが、自分は大学時代に「温泉宿」をやることを夢見ていました。
ブログ初回
会社勤めの時も、いつかは温泉宿をやりたいと胸に秘めており、どうすればできるのかを考えていました。資金がないので、いきなり温泉宿なんかできない(ここでいう温泉宿は、温泉旅館のような形態)と思っていました。

そんな中、マチュピチュの旅行があり、航空券が高かったし、一人旅だったので安宿でいいやと思い、ゲストハウスに泊まっていました。自分は海外旅行の経験が豊富にあるわけでもなく、会社勤めの時は海外出張ではホテルに泊まっていたので、久しぶりに味わうゲストハウスの感覚に、「あっこれだ」と思ったのです。ゲストハウスであれば、宿泊施設としてのノウハウをそこまで気にしなくてもできる。かつ定員30人くらいであれば、リノベーション費用(初期投資)もそんなにかからないだろうという目論見。退社を決意したのと同時に、退社まで、そしてその後の起業から温泉宿までのマイルストーンを帰りの飛行機で描いていました。

2014年の5月のマチュピチュの時は、日本には昔ながらのライダーズハウスのようなものや、ユースホステルはありましたが、ゲストハウス、ホステルという形態の宿はまだ日本全国でリストにできるくらいの数(100件くらい)で、東京で40件くらいでした。ゲストハウス?何それって人が大半でした。
2016年には海外からの旅行者が2400万人となりましたが、2014年当時は、2013年に初めて1000万を突破という状況で、これから伸ばしていこうという国の政策がありました。だからこそ訪日観光客向けに都内でゲストハウスをやれば、温泉宿の資金を得られるかもしれないと思ったのです。

要するに、私がゲストハウスを選んだ最初の理由は、温泉宿をやるための資金を稼ぐ方法だったのです。
もちろん、普通のホテルや旅館よりは、ゲストハウスの雰囲気はとても好きだったので、ゲストハウスという宿泊形態に魅力を感じていました。

マチュピチュから帰ってきて退社の意向を伝えたのが7月末、そして、実はその後8月末頃から会社を辞める11月末まで、会社の休みの土日のどちらか1日は仙台のゲストハウスに夜、ヘルパーとして手伝いにいってゲストハウスの雰囲気や運営について少し学んでいました(暴)。

その後、退社してゲストハウス開業に向けて動き始めるわけですが、私が退社する前からまず目をつけていた場所が、東京の墨田区・台東区・江東区周辺。
東京の中でも賃料が比較的安いのと立地。ひたすら物件探しに不動産屋を巡りに巡って、ゲストハウスをやる上で適している物件を探し回りました。
ゲストハウスをやるための物件探しの詳細については、様々な方が詳細に書かれているブログがあるので、ここでは割愛します。

何件か候補が上がってくる中で、浅草雷門にも徒歩5分ほどの好立地で、ほど良い大きさの物件を見つけ、具体的な検討に入りました。
どのようなゲストハウスにするかデザイナーさんなども入れてプランを練り、収支計画や事業計画を書きました。

話はどんどん進み、ゲストハウスへのリノベーション計画とその費用、オーナーさんとの契約の打ち合わせもほぼ完了し、契約書の雛形もでき、後は私が判子を押してもっていくという段階にまで至りました。

しかし、私の中で、何かしっくこない違和感がありました。

一点目は収支計画
周りのゲストハウスの状況やこの立地を考えれば、年間を通じた定員稼働率は80%はいくだろうとの予想で、初期投資分は5~7年くらいの利益で回収できるだろうという試算がありました。その中で立地が立地だけに、家賃(賃貸でやる計画)も結構高かった(立地的には安い)ので、年間定員稼働率が60%はないと赤字になることが予想されていた。
ここから何が想像できるかというと、そんなに利益幅がないということ。高稼働率を維持できても、さらに利益を上げる幅も少なく、初期投資分回収で7年かけてたら、温泉宿への資金はいつ貯まるのだろうか?という疑念。しかもその資金を貯めるために、恐らくほとんど休みなしの営業を続けることになる。
果たしてそれって、自分が望んでいたことなのだろうかと。

二点目は浅草でゲストハウスをやる意義
浅草周辺には2015年1月現在ですでに15件ほどのゲストハウスがありました。ホステルをチェーン展開をしている会社もあり、自分だけでなく、多くの人がこれからゲストハウス・ホステルをはじめようとする動きがありました。私のような人間が何人もいて、参入障壁が低いんです。
その中で違いを作るために、何かを打ち出さないといけないことはわかっていましたが、資金力もない自分が浅草で違いを作る方法がイマイチ思い浮かばなかった。そもそも自分は自然が好きなのに、都会の歴史文化にどっぶり浸かっている姿も想像がつかなかった。
別に自分が浅草という土地でゲストハウスをしなくても、誰かがやる、自分がやる意味を見出せなかった。

ということで、最終的に、各方面にご迷惑をおかけしましたが、具体的な計画を立てたにも関わらず、浅草の物件から手をひきました。
2015年の1月だったでしょうか。今思えば辞めてからまだ2ヶ月しか経ってなかったんですね。この決断が出来たのも、前職でいろいろ経験を積んだからというのもあるかもしれません。

今思えば、浅草でゲストハウスをはじめなくて本当によかったと思います。
もちろん、まず自分が住む場所として乗鞍でよかったと思うのですが、ビジネスとして浅草でやっても相当苦戦していただろうなと思います。
今や東京だけで150件以上のゲストハウス・ホステルがあります。この2年で4倍ほどできたことになります。しかも大型化が進んで定員100名などのホステルも沢山できています。訪日旅行者の伸びよりもゲストハウス・ホステルのベット数の伸びの方が大きいのではないでしょうか。
夏のピークはそれでもまだ東京全体でベット数が足らない状況で、今後も訪日旅行者は伸びる。そしてまだまだゲストハウス・ホステルの開業もあるでしょう。その一方、ゲストハウス・ホステルの競争が激化し、資金力のある企業もどんどん参入した結果、クオリティーの高いゲストハウスが次々と出来き、価格競争も激しく、廃業する宿もあるそうです。
綺麗でオシャレでクオリティーが高いのに、ドミトリー1泊2200円とかあるんですよ。
自分がやろうとしていた浅草の物件も、今はやはりゲストハウスになっています。

自分が浅草でやっていたらどうなっていたかはわかりません。違いを作るために努力して、新たなビジネスも生み出してやっているかもしれませんし、埋没していたかもしれません。ただ、あの時感じた違和感のまま進めなくて本当によかったなと思うのです。

それと同時に、若者が都会でゲストハウスをやり始めることに少し危惧を抱きます
まず競争に晒され、個人ではじめる規模(定員30人未満)では、あまり利益の出るビジネスではないという点です。固定費を削るのは難しいので、削るのは人件費、有給スタッフを雇えば、利益を出すためには自分の給料を削らざるを得ません。そして、あまり休みが取れない。
そもそも旅好きで、ゲストハウスに憧れた人たちが、あまり旅ができなくなるのです。
仮にオーナーではなく、社員やスタッフとして働いていたとすると、経験やステップとして捉えているなら良いかもしれませんが、ずっとそのまま働こうと思っているのであれば、給料はあまり期待できないと思います。自分には楽しみがあるので、それでも良いというなら全然ありですが、都会の生活はお金を使うことも多いので、なかなか難しいのではないかと思うのです。

では、田舎が良いのかというと、もちろん、田舎にも課題は沢山あるので、それはまた追い追い話していきますが、私の知っている限り、田舎でゲストハウスをやっている人は、自分の好きなことをやりながら、のんびりまったりマイペースでやっている人が多いです笑
私がその一人ですが。
何より、遊び場が近くて最高。
好きな遊びがすぐにできる場所に住んだ方が良い。

さて、浅草を諦めた私が次にどう行動に出たかはまた次回にしたいと思います。

みなさん、ウキウキの夏ですね。
夏のピーク時にはさすがに1年で1番の稼ぎ時なので私は遊べませんが、すでに夏前の暇な時に遊んでますし、8月後半や9月に遊ぶ計画があります。
ここ、北アルプスの乗鞍高原はアクティビティーが盛りだくさん!!
大自然の中に遊びにきてくださーい!!

以下、ご参考まで。
乗鞍岳のご来光
天の川を見に行こう 乗鞍高原
マウンテンバイク&サイクリング 乗鞍高原
ヒルクライムの聖地 乗鞍エコーライン
夏・秋のハイキング登山情報
信州・飛騨 乗鞍周辺観光

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